2008 Fiscal Year Annual Research Report
生体反応を考慮したブラキシズムの新規治療プロトコールの提案
Project/Area Number |
19592248
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
市来 利香 Kyushu University, 歯学研究院, 助教 (20325567)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
築山 能大 九州大学, 歯学研究院, 准教授 (10236870)
古谷野 潔 九州大学, 歯学研究院, 教授 (50195872)
松山 美和 九州大学, 大学病院, 助教 (30253462)
|
Keywords | ブラキシズム / スプリント / 筋電図 / 睡眠時筋活活動 |
Research Abstract |
本研究では患者ごとのスプリントによる生体反応を考慮し、ブラキシズムに対するスプリントの効果的な治療プロトコールを検討するための基礎的情報を得ることを目的とした。 前年度,電極の不具合から被験者の2名が脱落データとなったため,再度データ収集を行なった.被験者として選択したブラキサー9名のブラキシズム臨床検査を行い、ブラキシズムの基礎的データを得た後、スタビリゼーション型スプリントを被験者全員に作製し、スプリントの一時的な効果を検討するためのコントロール群5名(実験1)とスプリントの着脱による効果の検討するためのスプリント着脱4名(実験2)にランダムに振り分けた。睡眠時咬筋筋活動の測定は携帯型筋電図測定システムを用いて行い、測定日ごとにブラキシズムのイベント数(EVENT),持続時間(DURATION),筋活動量(AREA)の3つのパラメータを算出し、ブラキシズムの回数、強さ、長さの変化について検討した。また、筋活動分布の解析を行い、3つのパラメータについて検討した。 スプリント装着直後は,スタビリゼーション型スプリントによって睡眠時咬筋筋活動の減少が認められた。また,スプリントにより一時的に影響を受けるブラキシズムの筋活動分布の解析ではAREAの高い筋活動が減少する傾向が見受けられたが、被験者ごとでばらつきが大きく,有意差が認められなかった。また、スプリントを繰り返し装着することによるブラキシズムへの影響は,被験者ごとに反応が異なっていた.
|