2007 Fiscal Year Annual Research Report
無意識下に行われる噛みしめの意味と歯科補綴のかかわり-脳磁計を用いた検討-
Project/Area Number |
19592261
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
川良 美佐雄 Nihon University, 松戸歯学部, 教授 (20147713)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ANDREAS Ioannides 理化学研究所, 脳科学総合研究センター, チームリーダー (40425608)
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Keywords | 歯科補綴学 / クレンチング / 脳磁図 |
Research Abstract |
本研究の最終目的は、ヒトが無意識下においてクレンチングを行う直前の脳内の活動部位を脳磁図(MEG)によって1/1000秒単位の時間軸で解明することである。その最終目的のために、まずMEGを用いた実験系を確立する必要がある。今回の研究期間内では、まず意識下でのクレンチング直前の脳内活動部位に関する調査を行う予定である。 平成19年度は意識下でのクレンチング直前の脳内活動部位に関する調査を行った。被験者へのタスクの指示には視覚刺激を使用し、2〜4秒間の不規則なインターバル(休息)と2秒間のクレンチングを1トライアルとして、1回のランを25トライアルとした。1人の被験者がこれを5ラン行い、計125トライアルをMEGにて測定した。測定したデータは被験者毎に加算平均し、磁場断層撮影法(Magnetic field tomography: MFT)によって各被験者のMRI脳画像上にデータを三次元に再構築してMFTデータを作成した。各被験者のMRI脳画像上で関心領域を設定し、作成したMFTデータを用いて各関心領域でのActivation curveを作成し、その活動を統計学的検定にて検証した。 現在は測定データの解析作業を行っており、本年度内の国内学会での発表も行う予定である。また来年度へ向けて国外学会での発表および論文投稿を予定し、現段階にて国外学会での発表へ登録を行った。同時に測定データの信頼度向上のために他の解析方法を検討中である。
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