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2007 Fiscal Year Annual Research Report

三次元培養軟骨細胞を用いた軟骨破壊に関する検討

Research Project

Project/Area Number 19592328
Research InstitutionAichi Gakuin University

Principal Investigator

栗田 賢一  Aichi Gakuin University, 歯学部, 教授 (40133483)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山下 京子  愛知学院大学, 歯学部, 講師 (40231659)
Keywords軟骨 / TIMP / CAM / HA / Alginate beads / IL-1β / TGF-β / ECM
Research Abstract

本研究では生体に近い状態で軟骨細胞培養が可能であるAlginate beads三次元培養法を用い,軟骨破壊とこれに対する薬剤の破壊抑制効果に関する検討を行った.IL-βによる炎痺モデルを作製後,軟骨破壊抑制因子であるTGF-β,整形外科領域を中心に関節疾患治療薬として臨床応用されているhyaluronan(HA)に対する細胞外マトリックス(ECM)分解抑制効果を生化学的,免疫組織学的に検索した.その結果,Toluidine Blue染色で認められる個々の軟骨小腔(Lacunae)において,細胞周囲マトリックス(ce11-associated matrix:CAM)の染色性を欠くものを観察したところ,IL-1β刺激群におけるこの数は有意に増加し,この増加はTGF-βの共存によって対照群レベルまで抑制された.培養上清中に遊離したGAGおよびproMMP-3濃度もこれをよく反映していた.これらより,IL-1βは軟骨細胞が産生したCAMを消失させること,この消失はTGF-βの共存によって抑制されるという新しい知見を得た.培養上清中のTIMP-1,TIMP-2濃度はIL-1β刺激群において有意に減少し,TGF-βの共存により有意な増加を認めたことから,TGF-βの破壊抑制にはTIMP-1,TIMP-2が関与していることが示された.これらより,IL-1βは軟骨細胞が産生したCAMを消失させること,この消失はTGF-βの共存によって抑制されるという新しい知見を得た.一方HAの検討では,濃度では100μg/mlのものが,分子量では800kDaのものがIL-1β群でのproMMP-3の分泌とCAMの消失を有意に抑制した.HAの検討により,CAMの染色を欠くLacunae数の計測は,関節疾患の治療を目的とした新薬のスクリーニングに適用できる可能性が示された.

URL: 

Published: 2010-02-03   Modified: 2016-04-21  

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