2007 Fiscal Year Annual Research Report
コーンビームX線CTによる小児の気道と顎顔面形態の流体力学的研究
Project/Area Number |
19592360
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
岩崎 智憲 Kagoshima University, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (10264433)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 要一 鹿児島大学, 大学院・歯学総合研究科, 教授 (30200645)
齊藤 一誠 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (90404540)
嘉ノ海 龍三 大阪歯科大学, 歯学部, 研究員 (70411444)
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Keywords | コーンビームX線CT / 流体力学 / 不正咬合 / 小児 / 気道 / 顎顔面形態 |
Research Abstract |
本研究の目的は小児期の咬合異常を引き起こす気道通気障害の診断方法の確立と、気道の形態すなわち通気状態と咬合異常の関連を明らかにすることである。具体的には気道通気障害による骨格的な咬合異常が疑われる小児と、気道通気障害ならびに咬合異常のみられない小児を対象に、本研究の共同研究者の所蔵しているCTデータから、上気道である鼻腔、上咽頭、下咽頭、舌根部各部について、3次元ボリューム処理を行い、圧力分布、速度分布等の流体解析を行うことで、気道通気状態を正確に把握し、気道通気障害が骨格的な咬合異常にどのような影響を及ぼしているか明らかにすることである。 19年度は交付された経費で物品を購入し、本研究のデータ処理および解析システムの構築を行い分析システムを確立した。つまり、CTデータから、正面および側面頭部エックス線規格写真と同様の画像を得て、顎顔面形態の評価を可能にし、外鼻孔から下咽頭部までの気道の抽出を行い、気道形態の評価も可能になった。 そして、抽出した気道に対して流体シミュレーションが出来るようになった。 その結果、小児のコーンビームX線CTデータから反対咬合児の気道断面形態について解析し、その特徴として気道断面積が大きいという知見を得て、第66回日本矯正歯科学会(大阪)で発表した。また、流体解析を用いて上顎前突者には鼻腔通気障害があることが示され、第10回成育歯科医療研究会徹底討論会(神戸)で発表した。
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Research Products
(2 results)