2007 Fiscal Year Annual Research Report
メカニカルストレスに伴う歯周組織のコラーゲン分解・産生について
Project/Area Number |
19592376
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Research Institution | Matsumoto Dental University |
Principal Investigator |
栗原 三郎 Matsumoto Dental University, 総合歯科医学研究所, 教授 (70126225)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上松 隆司 松本歯科大学, 大学院・歯学独立研究科, 准教授 (40203476)
薄井 陽平 松本歯科大学, 歯学部, 助教 (00387424)
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Keywords | メカニカルストレス / 歯根膜線維芽細胞 / コラーゲン分解 / コラーゲン合成 / 機械的伸展力 / 微速度撮影法 / 細胞外マトリックス / 牽引力 |
Research Abstract |
メカニカルストレスに伴う歯周組織のコラーゲン分解・産生に関する研究において、平成19年度は、初年度であるために、主として、実験方法の確立および予備実験の成果を報告する。我々はすでに、マウス培養骨芽細胞に対して機械的な刺激を加える実験系を確立している。すなわち、底面がフレキシブルな培養シャーレに、底面より陰圧を断続的に加え、底面に伸縮を加えることにより、細胞に機械的刺激を加えるものである。しかし、この実験系では、細胞に対する均一な伸展力を加えることが不可能であるので、本年度、同じ培養シャーレを応用し、底面に石膏でできた半球をあて、シャーレ上部より荷重を加えることにより、培養線維芽細胞に機械的な伸展力を段階的に加えることが可能な実験系を確立した。また、歯根膜線維芽細胞の細胞系の確立も行なっており、種々の線維芽細胞に対し、強弱種々の牽引力をかけた際の細胞分裂能とコラーゲン合成能を検討中である。さらに、来年度にはコラーゲン分解能に関して、同様の実験を行なう予定である。さらに、機械的な刺激の細胞変化に対する初期変化の様相を明確にするために、牽引力をかけた直後からの培養細胞微速度ビデオ撮影法を開発し、検討している。予備実験結果では、牽引刺激を受けた細胞は、まず最初に、細胞外部のマトリックスに対して、やや遅れて伸展を始める。この細胞自体の伸展が、次のステップであるコラーゲン合成系を刺激し、さらには、細胞分裂能やコラーゲン分解酵素の合成系も刺激するのではないかという予備実験データも出初めている。しかしながら、強弱種々の機械的な刺激に対して、細胞の反応が多岐に渡るために、明確な結論は、さらなる実験が必要であろう。
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Research Products
(4 results)