2007 Fiscal Year Annual Research Report
エルビウム・レーザーの歯周治療への応用とその生物学的効果の解明
Project/Area Number |
19592382
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
青木 章 Tokyo Medical and Dental University, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (30302889)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 久 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (40143606)
小田 茂 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (70160869)
小林 宏明 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 医員 (50396967)
岩崎 剣吾 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 医員 (40401351)
水谷 幸嗣 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 医員 (60451910)
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Keywords | Er:YAGレーザー / 歯周炎 / 歯周ポケット / インプラント周囲炎 / 歯槽骨 / セメント質 / 歯肉剥離掻爬術 / 骨芽細胞 |
Research Abstract |
1.歯周ポケット治療へのEr:YAGレーザーの応用に関する臨床研究:歯周炎患者40人において残存歯周ポケットを対象とし,従来法通りハンドスケーラーによる機械的スケーリング・ルートプレーニングあるいは従来法にレーザーを併用したポケット処置を行い比較検討した.術前,術後3,6,12ヶ月に臨床検査を行い,レーザー併用治療の効果を従来の機械的治療法と比較して,臨床的評価を行っている途中である.現在,治療術式を確立し,レーザー併用法の方が治癒が良好であること確認している. 3.インプラント周囲炎への応用に関する動物研究:犬にインプラント周囲炎を惹起し,外科的掻爬術を行った.コントロール側では通常の手用プラスチック・キュレットを用いて機械的に,実験側においてはレーザー照射による掻爬を行った.レーザー治療の有効性と安全性が確認され,3ヶ月後の歯周組織の治癒状態では,レーザー治療の方が新生骨の形成が高い傾向が認められた. 2.レーザーの生物学的効果に関する分子生物学的研究:ラット骨芽細胞を用いて硬組織形成を促進する効果を確認し,マイクロアレイにより遺伝子発現変動を網羅的に解析中である. 4.レーザーによる歯周ポケット治療での根面のディブライドメント後の治癒状態の検索:現在標本の分析を行っている. 5.歯肉剥離掻爬術への応用に関する臨床研究:歯周外科治療におけるレーザーの臨床応用を継続中であり,レーザー治療後の長期安定性について評価を継続し,論文作成中である. 6.レーザー照射象牙質・セメント質の変化とその照射根面の臨床的に有効な置法について,研究結果を分析総括し,学会発表および論文投稿を行った. 7.レーザーによる歯肉色素沈着の新しい安全で効果的な除去法を確立し,臨床研究論文を出版した.
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Research Products
(14 results)
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[Journal Article]2007
Author(s)
青木章, 大槻昌幸, 加藤純二, 渡辺久, 田上順次, 石川烈
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Journal Title
レーザーによるう蝕・歯周治療の革新. レーザー学会学術講演会第27回年次大会講演予稿集(社団法人レーザー学会)
Pages: 237-238
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