2007 Fiscal Year Annual Research Report
生理的口臭に関与する唾液中アミノ酸の角析と口臭抑制成分の検索
Project/Area Number |
19592407
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
日野出 大輔 The University of Tokushima, 歯学部, 教授 (70189801)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉岡 昌美 徳島大学, 歯学部, 講師 (90243708)
横山 正明 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (10314882)
福井 誠 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (50325289)
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Keywords | 生理的口臭 / 口臭検査 / 舌苔 / 喫煙 / ブリンクマン指数 / 口臭関連細菌 / クランベリー / 口臭抑制効果 |
Research Abstract |
生理的口臭患者における口臭生成機序解明のため、まず、その背景となる生活環境要因に着目して統計解析を行った。徳島大学病院口臭外来を受診し、口臭検査を実施した18-59歳の244名を対象に、生活習慣や舌苔沈着量と口臭との関連性を調べた結果、舌苔沈着量は口臭の存在と統計学的に有意な関連性を示した。一方、中等度以上の舌苔沈着の認められる患者で、自分の舌苔の存在を認識している者は半数以下であり、舌苔を認識していても舌清掃を行っていない者が40%以上存在した。一方、喫煙習慣との関連性では、喫煙者の口臭外来を受診する割合は全国調査値の喫煙者割合の半数以下であり、喫煙者は自分の口臭が認識できていない可能性が示唆された。また、真性口臭症患者では喫煙経験(ブリンクマン指数)が舌苔形成と有意な関連性を示すことが明らかとなった。 このような背景を考慮して、分析対象となる生理的口臭患者の口腔内症状のデータベース作成、舌苔および唾液検体試料の作成を現在行っている。すでに、25名より同意を得て両試料を採取済みであり、今後も継続して対象者を増やす予定である。また、舌苔中の口臭関連細菌量を分析するためのリアルタイムPCR条件設定を行っており、同定予定菌種すべてのプライーマー設計が終了した時点で分析を開始する。唾液中アミノ酸解析は外注予定であり、前処理条件はおおよそ固まっている。一方、高分子クランベリー抽出物はカナダ・ラバル大学Grenier教授より供与を受けており、口臭抑制効果測定に用いる口臭関連細菌の培養実験系を現在準備中である。
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Research Products
(5 results)