2008 Fiscal Year Annual Research Report
入院患者の睡眠衛生を改善するためのリラクセーション法(呼吸法)の効果に関する研究
Project/Area Number |
19592430
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
田渕 祥恵 Gunma University, 医学部, 助教 (00400763)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小板橋 喜久代 群馬大学, 医学部, 教授 (80100600)
柳 奈津子 群馬大学, 医学部, 講師 (00292615)
小林 しのぶ 群馬大学, 医学部, 助教 (70451721)
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Keywords | リラクセーション / 呼吸法 / 睡眠 / 看護技術 |
Research Abstract |
平成20年度は、前年度に引き続き睡眠改善効果を検証することを目的に、リラクセーション法く腹式呼吸法)の有用性について基礎研究を行った。 健康成人10名を対象に腹式呼吸法を実施する対象者5名(実験群)と腹式呼吸法を実施しない対象者5名(対照群)を無作為に振り分け、腹式呼吸法の効果を検証した。対象者全員に連続10日間睡眠日誌の自己記入とアクチグラフの装着を求めた。 実験開始1.2日目と8.9日目は、対象者に禁酒及び就寝予定時刻4時間前からカフェイン摂取を禁じ、通常就床時刻±1.5〜2時間前から通常起床時刻±0.5〜1時間まで人工気候室で過ごさせた。人工気候室の環境設定は、室温26度、湿度60%、照度201x以下(就床中は41x以下)、騒音40dB以下とし、対象者全員に31Sモニター、アクチグラフ、アクティブトレーサーを装着した状聾で就寝させ、起床直後にOSA睡眠調査票(MA版)に回答させた。実験群には実験開始3日目に腹式呼吸法の指導を行い、以後実験9日目まで1日3回腹式呼吸法を練習することを課し、実験開始8.9日月の就寝前に腹式呼吸法を実施させた。本実験は群馬大学の倫理審査委員会の承認を得てから実施した。 両群の比較から、就寝前に腹式呼吸法を実施した場合には、睡眠潜時の短縮乱夜間睡眠前半期の覚醒度の低下、中途覚醒回数の低下、起床時の疲労回復が増加する傾向が示唆されたo
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