2010 Fiscal Year Annual Research Report
3方向効果のある透析看護職向け患者教育学習システムの開発と評価
Project/Area Number |
19592481
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
岡 美智代 群馬大学, 医学部, 教授 (10312729)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
恩幣 宏美 群馬大学, 医学部, 講師 (20434673)
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Keywords | 患者教育 / 医療コスト / 看護学習システム / 透析看護 / 腎不全看護 / 行動変容 / 慢性疾患 / EASEプログラム |
Research Abstract |
本研究の目的は、患者、看護職、医療コストという3方向に効果のある、透析看護職向けの患者教育プログラムを学ぶための学習システムの開発と評価であり、今年度は以下のことについて取り組んだ。 1.患者に関する研究:透析患者のEASEプログラム学習を容易にするために、教具キットの開発と効果検証を目的とした研究を行った。その結果、食事管理に関連する教具キットである<減塩できる醤油さし>、体重管理に関連する教具キットである<セルフモニタリング表>を含む15の教具キットを開発した。その教具キットを3名の透析患者に使用してもらい、次のことが明らかになった。1)教具キットの効果を実感することが継続使用を促す、2)患者は実用的な物品を求めている、3)意匠を凝らした物品ほど患者の意欲は高まる、4)教具キットは自己管理の円滑な開始を支援する、5)患者の生活を知ることがより良い教具キットの開発につながる、6)教具キットの使用はEASEプログラムにおいて自己管理を促進する効果がある 2.看護職に関する研究:EASEプログラムの目標設定が達成できた事例は、患者-看護師のコミュニケーションにおける発話の特徴を明らかにする研究を行った。その結果、看護師の<促し>と<開いた質問>は効果があることが明らかになった。また、<閉じた質問>や<否定的な発話>は、従来のコミュニケーションではタブー視されてきたが、使い方に応じて有効に働くことがわかった。 3.医療コストに関する研究:CKD保存期患者にEASEプログラムを行い、EASEプログラム介入における費用分析を行った。18例の結果、12週間のEASEプログラムにかかるCKD患者1人あたりの平均費用は,19,387円であった。これは、透析1回あたりの費用約29,000円よりも安価である。そのため、EASEプログラムを12週間行ったとしても、透析を1回でも延期できれば、医療費の削減につながることが明らかになった。
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Research Products
(8 results)
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[Presentation] EASEプログラムを用いたCKD患者教育の基礎的研究1-行動や自己効力感への影響に関するランダム化比較試験-2010
Author(s)
上星浩子, 岡美智代, 恩幣宏美, 高橋さつき, 原元子, 村瀬智恵美, 茶円美保, 官下美子, 杉田和代, 柿本なおみ
Organizer
第30回日本看護科学学会学術集会講演集,502
Place of Presentation
北海道
Year and Date
2010-12-04
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[Presentation] EASEプログラムを用いたCKD患者教育の基礎的研究2-費用分析-2010
Author(s)
高橋さっき, 上星浩子, 岡美智代, 恩幣宏美, 原元子, 村瀬智恵美, 茶円美保, 宮下美子, 杉田和代, 柿本なおみ
Organizer
第30回日本看護科学学会学術集会講演集,503
Place of Presentation
北海道
Year and Date
2010-12-04
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[Presentation] 看護アセスメント能力尺度開発のための基礎的研究2010
Author(s)
川島美佐子, 岡美智代, 岩永喜久子, 恩幣宏美, 上星浩子, 徳田佐智子, 櫻井あかり, 島山晴子, 丸山真美, 飯島恵, 田村美穂, 竹生樹弘, 田島健一, 小松原聖恵, 北爪友樹, 梶恵梨華
Organizer
第25回日本保健医療行動科学会学術大会・抄録,76
Place of Presentation
群馬
Year and Date
2010-06-13
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