2008 Fiscal Year Annual Research Report
CAIによる、小児がんの子どもの治療への主体性を高める疾患別援助プログラムの作成
Project/Area Number |
19592482
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Research Institution | Shukutoku University |
Principal Investigator |
小川 純子 Shukutoku University, 看護学部, 講師 (30344972)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 恵理子 淑徳大学, 看護学部, 教授 (20249246)
伊藤 奈津子 淑徳大学, 看護学部, 助手 (00340117)
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Keywords | CAI (Computer Aided Instruction) / 小児がん / 主体性 |
Research Abstract |
本研究の最終的な目標である「小児がんの子どもが病気を自分のこととして捉え、自分が受ける処置や自分の生活を選んだり、決めたりすることができるように援助すること」に向けたComputer Aided Instructionの開発に向けて、調査研究をすすめている。 平成20年度は、血液腫瘍疾患又は固形腫瘍疾患の学童期以上の子どもと家族を対象に、「病気や治療に関して説明された時期と内容」、「病気や治療に関してわかりにくかったことや、説明に関する要望」などについて面接調査を実施した。調査継続中であるが、ほとんどの子どもが、入院時に自分の病気や治療に関して何らかの説明を受けており、自分の病名や治療を受けることに疑問を感じている子どもはいなかったが、入院時の説明に関しては、「病名は言われた」「8ヶ月も入院するんだなと思った」「手術嫌だなと思った」など、医師や看護師からの説明を断片的に覚えているのみであった。その一方で、吐き気や頭痛、だるさなどの症状に対しては「急にきて辛かった」「あんなに気持ち悪くなるとは知らなかった」と答えた児が多く、何とかして欲しかったと振り返っていた。一方親は、「あれだけのことを頑張ったから、これからは何があっても大丈夫」「意外とうちの子、強いなと感心した」など、子どもの頑張りを肯定的に受け止めている者が多くみられた。学童期の子どもの多くは、親や医師から伝えられたこと以上の情報を知りたいとこたえた。来年度以降は、今年度の研究結果と、医師・看護師への結果を比較検討すると共に、子どもの主体性が育まれていく過程に焦点をあてた援助プログラムを開発していく。
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Research Products
(2 results)