2009 Fiscal Year Annual Research Report
地域看護実践における予防的戦略の構造と技術の体系化
Project/Area Number |
19592556
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
宮崎 美砂子 Chiba University, 大学院・看護学研究科, 教授 (80239392)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 紀子 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 准教授 (80283555)
岩瀬 靖子 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 助教 (20431736)
飯野 理恵 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 助教 (40513958)
時田 礼子 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 助教 (70554608)
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Keywords | 地域看護 / 予防 / 戦略 / 構造 / 技術 / 体系化 |
Research Abstract |
<本年度の取組内容> 過去2年間の3調査の結果を統合して「予防的戦略の構造と用いている技術の特性に関する仮説」の導出を行うことを目標とした。研究分担者間及び地域看護領域を専門とする研究者の参加協力を得て(1)予防活動を必要とする健康ニーズの特性、(2)(1)の健康ニーズに対する地域看護実践の予防的戦略の構造・技術、の2点に関して討議を複数回行った。また本取組過程で「地域看護実践における予防の概念整理-1983年から2009年の文献検討」を追加調査として実施し、予防活動を必要とする健康ニーズの特性を文献検討から根拠づけた。 <本年度の成果> 予防活動の実践には、以下に示す実践の構造と技術が必要であると結論づけられた。まず予防活動の実践の戦略的構造には、「予防活動の成立」および「予防活動の継続」の2側面がある。前者には関係者の関与の仕組みや予防の各段階に応じた支援体制の保障の仕組み、後者には適切なアプローチ方法の選択と選択した各方法を関連づけた活動全体の推進がそれぞれ関与する。さらに予防活動の実践技術には、「健康ニーズのアセスメント」「アウトリーチ」「文化を考慮した関わり」「他職種や住民等との協働」「PDCAサイクルの稼働」が関与する。これら実践の戦略的構造と実践技術を予防活動の推進のための実践モデルとして活用していくことにより予防活動の推進の実現が示唆された。なお本研究で導出した地域看護実践の構造と技術のモデルは、実地検証するまでに至っていない。今後の課題である。
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