2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19592566
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
松田 宣子 Kobe University, 保健学研究科, 教授 (10157323)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 哲 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (10216658)
石井 美由紀 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (40437447)
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Keywords | 子ども虐待 / 保健師 / アセスメントツール / 支援スキル / 連携 / コーディネート / 支援計画 / 家族 |
Research Abstract |
平成21年度は、第3段階の研究を実施した。(研究目的)第2段階で現場の保健師より意見をもらい作成した子ども虐待の予防・早期発見・支援のためのアセスメントツール表および支援計画表試案の有効性を明らかにすることを目的とする。(研究方法)研究対象は、本ツールおよび支援計画表試案を現場で実際に活用した保健師である。方法は、本ツールおよび支援計画表試案を実際に活用した保健師に作成した評価票を用いて有効性を評価することである。評価内容は、アセスメントの各項目の必要性と記述のし易さ、支援計画表については支援をするうえでの有効性である。評価票は郵送にて送り、自記式で返送をしてもちう。データ分析は、SPSS.Vr.18統計ソフトを用いて統計的に分析する。(結果)保健師28名から回答を得た。そのうち有効回答は27名である。必要性の平均値の最も高い項目は「子どもがかわいく思えない」であり、続いて「母の様子が気になる」、「母の妊娠中の精神疾患」や「母親の精神疾患の既往」、「家族形態が変則的家族」、「被虐待歴」、「本児の乳健での発達の遅れ」、「子どもに暴力など」などが同じ平均値であった。逆に必要性の低い項目は「「母親学級の受講の有無」、「不妊治療の有無」などであった。支援計画表I.家庭基盤~V.子どもの健康問題、援助目標や援助内容など支援計画についてもほとんどが「役立った」と回答していた。(考察)本ツールおよび支援計画は、現場の保健師に活用してもらい、アクションリサーチ法にて練り上げ、作成した試案を用いて実践し、評価を行った。ほとんどの保健師が必要性と合わせて「使い勝手のよさ」「役立ち度」についてはよいと回答を得ていたが、しかし一方、改善点について自由回答で述べられており、今後の改善の必要性が認められた。今後改善点について検討し、より有効的な活用につながるアセスメントツールおよび支援計画表にしていく予定である。
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Research Products
(2 results)