2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19592602
|
Research Institution | Akita University of Nursing and Welfare |
Principal Investigator |
福岡 裕美子 Akita University of Nursing and Welfare, 看護福祉学部・看護学科, 講師 (80369280)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 英忠 秋田看護福祉大学, 看護福祉学部・看護学科, 学長 (20004731)
|
Keywords | 老年看護 / 寝たきり老人 / 老老介護 / 下半身浴機器 / 身体の清潔 |
Research Abstract |
1.下半身浴機器の試験的開発 (1)半ドーム型浴槽室と傾斜付マットの作製の作製 透明な塩化ビニールを用いて,胸から下半身が覆われる半ドーム型浴槽室を作製した。側面には手やシャワーが入るように,防水ひだのある穴を開けた。下になる部分は,上半身から下半身へ温水が流れるように,半ドーム浴室の下へ塩化ビニール製の傾斜付マットを作成した。斜付マットは,始めはシーツ様であるが,空気を入れて膨らませると傾斜がつくようにした。 (2)恒温装置と温風装置の作製 身体を洗う温水は水201が入る足浴用装置を利用し,42度に温めことが可能である。温水はシャワーに汲み上げ装置を付けシャワーから流れるようにした。半ドーム型浴槽内にはふとん乾燥機による温風を流し,常に暖かい空気を送り寒さを感じないようにした。使用した温水を受けるバケツを塩化ビニール製で作製し,ベッドに下げて使用した。 2.試験的な使用の結果 試験的な試用の結果,汚物の洗い流しが不十分な部分があること,臀部の重さにより汚水が臀部にたまってしまうこと,汚水の排水が下面ビニールシートの角(隅)に滞留した点は今後の改良が必要と考えられた。温風をドーム内に送風することにより,寒さは感じられなかった。今後は臀部の水はけの悪さ,スムーズな排水ができるように改良を重ねる。その他,使用後の後始末の状況によって塩化ビニール製の胸から下半身を覆う半ドーム型浴槽の接着部分が離れる場合もあった。この点も改良が必要である。 3.今後の課題 今後は在宅においてより簡便的に使用できるように,半ドーム型浴槽室と傾斜付マットを1枚のビニール製品で作成し使い捨てとすれば,使用後の後片付けがさらに容易となると考える。
|
Research Products
(1 results)