2007 Fiscal Year Annual Research Report
糖尿病を主な対象とした保健データ、臨床データ・医療保険情報の時系列的解析の研究
Project/Area Number |
19599027
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Purposes
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
八幡 勝也 University of Occupational and Environmental Health, Japan, 産業生態科学研究所, 准教授 (10248594)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 勝美 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (80158435)
渡邊 清明 国際医療福祉大学, 医学部歯学部附属病院, 教授 (20101983)
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Keywords | 糖尿病 / 地域住民調査 / 社会変動 / 産業保健 / 経年変化評価 |
Research Abstract |
山形県舟形町および企業の経年変化の基礎調査を行った。 舟形町においては、40歳以上の住民を対象に糖負荷を含む糖尿病の住民健康診断を15年に渡り実施し、個人の長期変動を把握している。その結果、経年変化には個人の変動要素と共に社会的変化の要因の影響が大きいことが分かった。つまり、1999年12月の山形新幹線が隣りの新庄駅まで開通した後に地域の道路網が整備された。また、積雪の減少に伴い雪かきの作業が減少し、急速に運動量が減少している。 そのため、住民健康診断におけるデータの悪化傾向が出現している。この様に住民健康診断における経年的な評価を行う場合には個人の経年変化と共に地域社会の変動要因を考慮しなければならない。 産業保健分野においては、企業の経年的変化を受託しているIT企業と共同で経年変化手法について調査し、その手法の妥当性について検討した。その結果、長期にわたる健康診断には短期及び長期の個人変動を含む因子が含まれているので、その変動を考慮しうる評価が必要であることが分かった。 また、項目の精度管理に関連した検討が過去の検査において考慮されておらず、疫学的なエビデンスに耐えられない可能性が高くなった。その中の大きな要素には3つ有ることが分かった。一つは、食事との関係である。次いで採血後の温度管理、最後に検査法の外部精度管理情報が不十分であることであった。 以上を含めて評価し、データベース化するためには健康診断および個人の状況を細かく収集できるようなデータ構造が必要であることが分かった。
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Research Products
(6 results)