2009 Fiscal Year Annual Research Report
アカデミック・ハラスメント環境評価基準の策定とそれを用いた点検評価方法の確立
Project/Area Number |
19601010
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
御輿 久美子 Nara Medical University, 医学部, 講師 (20106503)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉野 太郎 関西学院大学, 総合政策学部, 講師 (70324837)
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Keywords | ハラスメント / アカデミック・ハラスメント / 防止対策 / 快適環境 / 点検評価 / ガイドライン / 相談窓口 |
Research Abstract |
アカデミック・ハラスメント環境評価基準は、組織内で各項目を自己点検・評価することにより、発生の危険性を予知し、事前に対策を講じることができるようにとの目的で作成されたものである。評価対象とする事項は、1) ハラスメント関係諸規程の整備状況、対応体制、解決方法、研修の徹底、取組に対する評価、2) 研究・教育活動におけるアカハラ発生抑止対策の整備、順守状況、3) 事務事項に関する説明責任の明確化、事務処理における公平公正性の担保、4) 全構成員への平等待遇、5) 社会貢献と情報開示の5分野についてである。点検評価方法は大項目、中項目、小項目についてそれぞれ100、10、1点の得点を配し合計点数を算出する形式となっている。点数は取組み前後の改善の様子を測るためのものであり、点数による大学の格付けやランキングに利用されるべきものではない。 評価点は、それぞれの項目が整備されているか否かで配点が決まるのであるが、内容までチェックできるものではない。それゆえ、ハラスメント防止体制整備に関する諸項目:ハラスメント防止対応ガイドライン、相談窓口規程、研修について標準となる内容を決定した。なお、評価に関する事項として、相談活動に対する評価に相談者の満足度を入れるべきかについては議論したが、賛否両論があり、この点に関しては結論がでていない。 ハラスメント環境評価の目的、実施方法、評価シートおよび標準的ガイドライン、相談窓口規程、調査委員会設置基準等については、http://www.naah.jpにおいて公表している。 【研究協力者:内田由理子(香川高専・准教授)、土家琢磨(北海道大学工学研究科・准教授)】
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Research Products
(3 results)