2007 Fiscal Year Annual Research Report
大学内ステークホルダー間調整視点からの評価-機能モデルの研究
Project/Area Number |
19601011
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
重本 直利 Ryukoku University, 経営学部, 教授 (60154209)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
碓井 敏正 京都橘大学, 文化政策学部, 教授 (80121581)
細井 克彦 大阪市立大学, 文学研究科, 教授 (00117970)
望月 太郎 大阪大学, 大学教育実践センター, 教授 (50239571)
細川 孝 龍谷大学, 経営学部, 教授 (00300252)
植田 健男 名古屋大学, 教育学研究科, 教授 (10168627)
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Keywords | 大学評価 / ステークホルダー / 機関機能 / 大学経営 / 調整 |
Research Abstract |
今年度は、本研究の研究方法論である「大学内ステークホルダー間調整視点」および研究対象である「評価-機能モデル」の基本的内容(コンセプト)を明確にした。具体的には次の5点である。(1)大学内を中心としつつも社会的広がり(市民社会的視点)の中で捉える。国際人権A規約、ユネスコ文書、EUの改革動向なども加える。(2)ステークホルダー間調整視点を、学生(学ぶ側)を中心にした調整視点とする。(3)評価-機能モデルのすべてのケースを取り上げるのではなく(2)の視点から絞り込むことにする。つまり学生層の視点から教員層、トップ層、職員層との利害関係を中心にする。(4)1年目は第一段階として「評価-機能モデル」の一般理論(仮説)を提起する(また2年目は第二段階としてステークホルダー間調整の具体的事例を研究し、3年目は第三段階として具体的事例研究から一般理論を組み立てる)。(5)調整の有効性から機能改善へ、調整の有効性の評価から機能改善への一般理論(評価-機能モデル)を提示する。この具体的考察は、現状の問題としての「自己評価」、「第三者評価」、「質保証」、今後の課題としての「構造・継続・信頼の確保のシステム」、「自己浄化できる大学システムの構築」などとし、「ステークホルダーとしての職員の位置と役割-教育、研究、大学運営、社会貢献における分析-」、「『ステークホルダーとしての学生』の参加について」、「大学トップ層における大学運営の諸課題」を明らかにした。これらの1年目の成果内容(仮説的一般理論としての評価-機能モデル)を、「職員および学生参画に関する『評価-機能モデル』の研究方法について-大学内ステークホルダー間調整視点から-」として大学評価学会第5回全国大会で発表した。また、諸外国の事例研究という課題(上記の(1))の成果として「インタビュー;フランス大学評価国家委員会(CNE)の活動-事務官ピエール・クロー Pierre Couraud 氏に聞く-」を公表した。
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Research Products
(2 results)