2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19610009
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Research Institution | International Christian University |
Principal Investigator |
毛利 勝彦 International Christian University, 教養学部, 教授 (00247420)
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Keywords | 社会秩序学 / グローバル・ガバナンス / 国際政治経済 |
Research Abstract |
本研究の目的は、2007〜2009年度までの主要首脳会議(G8サミット)を事例研究として、第2次世界大戦後の国際秩序形成主体として除外されていたドイツ、日本、イタリアが21世紀のグローバル秩序形成に、どのような条件のもとで、どの程度寄与しているか、あるいはしていないかを見極めることである。 2007年度は、G8サミットと秩序研究の現状に関する歴史的および理論的背景を調査・分析するために、内外の先行研究レビュー実施した。とりわけ、G8 and Global Governance Seriesを刊行しているトロント大学G8 Information Centreの先行研究文献を中心にレビューした。これらのレビューを踏まえて、独自の分析枠組みの構築を試みた。 政府やNGOが国内で実施したハイリゲンダム・サミット(2007年6月)報告会に参加して、関係者に聴き取り調査を行うとともに、北海道洞爺湖サミット(2008年7月)に向けた情報収集に努めた。 国際政治経済秩序形成におけるG8サミットの役割を見極めるために、主要政策課題別の取り組みとして、地球環境と持続可能な開発の分野に着目し、政府・国際機関、多国籍企業、NGO・市民社会、メディア、科学者・研究者などのマルチステクホールダーに協力を求め、国際基督教大学においてシリーズ講演を実施した。この研究成果は、北海道洞爺湖サミットのタイミングに合わせて2008年度に刊行を目指したい。
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