2008 Fiscal Year Annual Research Report
博物館におけるナラティブの効果の分析と「絵本科学館」におけるその活用方法の検討
Project/Area Number |
19611015
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
縣 秀彦 National Astronomical Observatory of Japan, 天文情報センター, 准教授 (30321582)
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Keywords | ナラトロジー / サイエンス・コミュニケーション / 科学技術理解増進 / 絵本科学館 / サイエンス・ショー / サイエンス・カフェ / 天文学 / 博物館学 |
Research Abstract |
自然・科学・研究に対する関心の喚起や科学知の伝達における、受け手と送り手の間においての「血の通ったコミュニケーション関係」を成立させることを重視し、NBM(ナラティブ・ベースト・エメディスン)やナラティブ・ケアに注目し、従来の博物館や科学館における様々な科学コミュニケーション・シーンにおいての「物語る」こと(ナラティブ行為)の果たす役割と教育効果を実証的かつ横断的に解析し、科学のナラトロジー(物語り学)の体系化を試みた。具体的な成果は以下の通り。 ○科学の語り部が介在する三鷹市「星と森と絵本の家」事業を推進し、絵本の家の運用計画における有効なナラティブの活用として「星の語り部」の活用を提言した。本提案は平成21年7月7日開館予定の「星と森と絵本の家」にて実践される予定である。 ○科学を語る場として、「科学の鉄人2009」等のサイエンス・ショーを実施し、その評価を試みた。この成果は、平成21年度に実施されるサイエンス・アゴラ等で活用される予定である。 ○科学を語る場として、「アストロノミー・パブ」を毎月実施し、その評価を行った。また、新に科学や文化を語る場として、「星と風のサロン」を11月より毎週実施し、その評価を行っている。 ○「一家に1枚望遠鏡の歴史400年」の日本語版ポスターを制作した。 ○世界天文年2009事業と連動して、科学の語り部活動の一つに「君もガリレオ」プロジェクトを提案し、その実施を国際的に行えるよう国内外の関係者と協議・検討を行った。他
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Research Products
(9 results)
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[Presentation] ナラトロジーを活用した天文学普及の試み-「星と森と絵本の家」開館に向けて-2009
Author(s)
縣秀彦, 室井恭子, 野口さゆみ, 青木真紀子, 藤田登起子, 高田裕行, 中桐正夫, 小栗順子, 村上和弘, 宇山陽子, 築地律, 広松由希子
Organizer
日本天文学会2009年春季年会
Place of Presentation
大阪府立大学(堺市)
Year and Date
2009-03-24
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