2009 Fiscal Year Annual Research Report
国立博物館の機能と役割の変遷に関する基礎的研究-館史資料の分析を中心に-
Project/Area Number |
19611017
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Research Institution | Tokyo National Museum |
Principal Investigator |
丸山 士郎 Tokyo National Museum, 学芸企画部・博物館情報課・情報管理室, 室長 (20249915)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島谷 弘幸 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部, 部長 (90170935)
高橋 裕次 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸企画部・博物館情報課, 課長 (00356271)
白井 克也 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部・列品管理課平常展調整室, 室長 (70300689)
鬼頭 智美 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸企画部・企画課国際交流室, 室長 (80321553)
木下 史青 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸企画部・企画課デザイン室, 室長 (20321549)
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Keywords | 美術史 / 日本史 / 博物館史 / 日本近代彫刻 / 文化財行政 / 帝室博物館 |
Research Abstract |
東京国立博物館では、2,046件が館史資料として登録されている。内容は日本における博物館の歴史そのものであり、昭和25年(1950)に文化財保護法が施行され、文化財保護委員会が設置されるまで、日本の文化財保護行政の中心に位置した博物館のあり方を検討する際の貴重な資料である。本研究では、これらの資料について調査を実施し、その細目などを明らかにして、今後の博物館学研究の指針となるべき資料を整理、分類、分析し、研究の成果を一般に公開していくことを目標としている。 今年度は、東京国立博物館が保管している近代彫刻作品に関係する、列品録、列品台帳、収蔵品目録の記述を中心に調査した。これらは、東京国立博物館のコレクションの形成の歴史を示すばかりでなく、日本の博物館のコレクションの動向や、展示に対する考え方を読み取ることのできる貴重な資料である。いうまでもなく、それらの資料は東京国立博物館にしかないものであり、本研究の意義は計り知れないものがある。 また、近代彫刻作品の写真撮影をあわせて実施し、前記資料の調査を反映させた図版付きの目録を刊行した。東京国立博物館が保管する近代彫刻の全容を示すもので、今後の研究の上で極めて貴重な資料である。
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