2007 Fiscal Year Annual Research Report
ネバー・ダイ・ネットワーク:環境の悪化に耐えて稼動するネットワークを目指して
Project/Area Number |
19650007
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
白鳥 則郎 Tohoku University, 電気通信研究所, 教授 (60111316)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅沼 拓夫 東北大学, 電気通信研究所, 准教授 (70292290)
北形 元 東北大学, 電気通信研究所, 准教授 (20344731)
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Keywords | 高信頼性ネットワーク / インターネット高度化 / 新世代ネットワーク / ネットワーク情報収集 / ネットワーク管理 |
Research Abstract |
本研究の目的は、安心な情報社会の構築に向けて,動作環境の悪化に耐えシステムダウンすることなく,しぶとく稼動するNDN(Never Die Network)の実現へ向けた基盤を与えることである.このため,今年度は次の研究テーマに取り組むことを計画した. テーマ(A):ネットワーク情報の高精度リアルタイムでの収集技術 テーマ(B):(A)に基づいたNDN(Never Die Network)のモデルとアーキテクチャ テーマ(C):NDNの制御・管理技術 まずテーマ(A)について欧米など内外の関連研究を調査,分析し現状と課題について整理し,ネットワーク情報の高精度でのリアルタイム収集技術を中心に研究を行った.この結果,以下の2点において,次の成果を得た. 1)ユビキタスネットワーク用ネットワーク情報の収集技術 -有線と無線のシームレスなネットワーク情報の収集技術の確立に向けて,有線と無線の融合化のための要素技術について検討を行った. 2)リアルタイムでのネットワーク情報の収集技術 -リアルタイム性向上のため,ネットワーク情報収集のための新しい通信プロトコルについての検討を行った. また,テーマ(A)の研究結果を踏まえ,テーマ(B)の,NDNのモデルとアーキテクチャの構成を提案した.具体的には,「Never Die」の実現へ向けてNDNの基本概念を提案し,その実現のための要件,および基本的な動作の仕組みを検討した.またテーマ(C)については,テーマ(B)において提案したNDNの基本概念とモデルから,その骨格となる制御・管理の枠組み(フレームワーク)について検討を行った.これらの成果は,2008年2月に行われた情報処理学会東北支部研究会にて発表した.これらのことから,本年度は計画通りの成果をあげているといえる.
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Research Products
(4 results)