2008 Fiscal Year Annual Research Report
保育実践記録の共有と協働的デザインを支援するインターフェイスの開発
Project/Area Number |
19650240
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
刑部 育子 Ochanomizu University, 大学院・人間文化創成科学研究科, 准教授 (20306450)
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Keywords | 教育工学 / 実践記録 / インターフェイス |
Research Abstract |
本研究は、実践者(教師や保育者)と研究者が共に日常の教育実践や保育活動記録を気軽に共有でき、実践を協働でデザインすることを支援するインターフェイスを構築することを目的としている。インターフェイス・デザインの分野ではデザイナがユーザとともにモノとのかかわりを含めた活動文脈を有し、経験する「参加共有型デザイン(participatory design)」が行われ始めている。この手法を保育・教育実践に応用することで、実践者とともに保育(教育)実践および記録をその日のうちに共有し、新たな実践を共に日常的に創造することを支援するインターフェイスの開発を目指した。 本年度は研究計画3年間の2年目であった。本年の成果の特記事項として、ツール開発ステージI<ツール試作>として開発したツールの第一バージョンのコンセプトと成果を国際教育工学系会議ED-MEDIA2008で発表した結果、900以上の採択論文のうちの11の受賞論文の一つとして選ばれたこと(Gyobu & Toda, 2008)。また第一バージョンの試作をもとに新たに開発したツールについては特許として出願したことである。この成果は設計の上流工程において、研究連携者の工学研究者である戸田とデザイン研究者の植村と保育研究者の刑部の研究領域の異なる三者が繰り返し議論し確認しあい、保育現場にも通いながら意見を取り入れつつ、アイデアを練りあげ、開発を進めていったことが大きい。ステージI観察ツール開発ステージのさらなる発展についてED-MEDIA2009での発表が決まっている。なお、ステージIIの保育デザインにおけるツール使用についての調査も本年度より開始した。
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Research Products
(3 results)