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2007 Fiscal Year Annual Research Report

子供達に癒しと倫理観をもたらす教育施設のエコロジカルランドスケープの有効性

Research Project

Project/Area Number 19650243
Research Category

Grant-in-Aid for Exploratory Research

Research InstitutionTohoku Bunka Gakuen University

Principal Investigator

増田 豊文  Tohoku Bunka Gakuen University, 科学技術学部, 准教授 (30316450)

Keywordsエコロジカルランドスケープ / ビオトープ / 教育施設 / 外構計画 / 自然化 / 倫理観 / 子供 / 屋外遊び
Research Abstract

研究初年度である平成19年度においては、エコロジカルランドスケープ(以下ビオトープと称する)を設置しているK小学校において、ビオトープが実際に児童にどのように利用されているのか、ビデオ撮影による行動調査データをもとに分析した。さらに、その結果を踏まえて仙台市内の小学校を調査対象とするアンケート用紙案を作成した。
K小学校児童の屋外遊び行動調査の具体的目標は、ビオトープでの (1)登校時の寄り道遊び、 (2)昼休みにおける外遊び、 (3)下校時の寄り道遊び、である。調査期間は、季節の良い9月から10月にかけての晴天の日、月曜日から金曜日の5日間を選んだ。また、調査時間は、登校の始まる7時30分から日没まで約11時間、ビオトープにおける児童の行動をビデオ撮影した。それらのビデオデータを分析した結果、以下のことが分かった。
1.全校児童数に対するビオトープの延べ利用者数(重複利用含む)は、約3割である。
2.ビオトープの利用者は、男子が女子の約1.6倍であり、男子児童が多い。
3.ビオトープの平均利用時間は、男女共に15分程度である。
4.ビオトープの利用集団形態は、圧倒的にグループが多く、二人組みがその半数を占める。
5.利用内容は、動植物の観察と遠回りをしてのグランドへの行き来の素通りが、ほぼ同数である。
6.利用時間帯は、昼休みが最も多く、次いで放課後、朝の授業開始前の順である。
以上のことから、ビオトープは、児童の屋外遊びに大きな影響を与えており、質の高いビオトープを設置する学校の標準的な利用実態の動向を把握できたと考えている。このことにより、今後実施するビオトープを設置していない学校の調査結果と比較検討をする上での、有効な指標を得ることができた。これらのデータは、子供達の癒し・倫理観に関するアンケート調査結果を裏付ける、行動分析学的なアプローチを可能とする研究成果であると考えている。

Research Products

(1 results)

All 2007

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 小学校における環境教育のためのエコロジカルランドスケープ〜栗生小学校ビオトープを事例として〜2007

    • Author(s)
      増田 豊文
    • Organizer
      日本造園学会東北支部大会
    • Place of Presentation
      岩手県岩手郡雫石街丸太に地36-1小岩井農場
    • Year and Date
      2007-10-27

URL: 

Published: 2010-02-03   Modified: 2016-04-21  

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