2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19651067
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
上田 完次 The University of Tokyo, 人工物工学研究センター, 教授 (50031133)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 信忠 神戸大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (80332758)
竹中 毅 東京大学, 人工物工学研究センター, 客員准教授 (70396802)
西野 成昭 東京大学, 人工物工学研究センター, 助教 (90401299)
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Keywords | 共創 / サービスデザイン / マルチエージェント / 被験者実験 / 認知心理学 |
Research Abstract |
初年度は,共創サービスのシステム論的分析と,マルチエージェントシステム構築のためのサービスモデリング,経済理論を用いたサービスの理論分析と,認知心理学によるレシーバ分析を行った.具体的には,以下の通りである. (1)共創サービスのシステム論的分析と研究総括(担当:上田) サービスに関わる行動主体と,サービス環境に関する情報の完全性,プロバイダとレシーバの価値の独立性の視点から,サービスデザインの手法についてシステム論的に分析を行った.環境情報の不完全性と,プロバイダとレシーバの価値が独立に規定できない困難な状況下において,提案手法である共創にもとづいたサービスデザイン手法の有効性を明らかにした. (2)マルチエージェントシステムによるサービスモデリング(担当:藤井) サービスのマルチエージェントシミュレーション構築のためのモデル化を行った.マルチエージェントシステムの各要素として,プロバイダエージェント,レシーバエージェント,そして環境のモデルを構築した.小規模なプロトタイプシステムとして,プロバイダが1人の場合のモデルを構築し,サービスデザイン過程のシミュレーションを行い,有効性を確認した. (3)経済理論によるサービスの理論分析(担当:西野) ゲーム理論を用いて,サービスの理論分析を行った.プロバイダとレシーバの意思決定に着目し,環境やサービスに関する情報の不完全性や不完備性を考慮した,サービスの経済性に関して理論分析を行った.被験者実験のプロトタイプシステムを構築し,被験者実験の結果と理論解との比較分析を行った. (4)認知心理学によるレシーバ分析(担当:竹中) レシーバによるサービスの受容と満足度に関する認知心理学的分析を行った.具体的には,消費者のライフスタイルに関するアンケート調査を実施した.結果をもとに,レシーバモデルに影響を与える因子を抽出し,レシーバの満足度に関する分析を行った.
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