2008 Fiscal Year Annual Research Report
ウェスト・ベンガル地域の水環境改善による住民の福祉向上と女性の役割
Project/Area Number |
19651105
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
坂本 麻衣子 Nagasaki University, 工学部, 准教授 (50431474)
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Keywords | 水資源 / 衛生 / 貧困 / ジェンダー / 地域研究 / 国際情報交換 / インド:バングラデシュ |
Research Abstract |
平成20年度に行った研究実施項目を次に示す. ・ウエスト・ベンガル(インド)において,GPSを用いた対象村の地図の作成,フィールドテストキットによる対象村内のすべての井戸のヒ素検査(96本),対象村内の全世帯主の配偶者に対するアンケート(111サンプル)を行った. ・アンケート結果をもとに,共分散構造分析により現地住民の水環境問題に対する改善意識構造を分析した。 ・Space Syntax理論を対象村の詳細な地図に適用することで,村の空間特性を分析し,水資源選択行動との関連について分析した. ・ウエスト・ベンガル,カリヤニにおいて,ヒ素検査結果を地元自治体と住民の一部に公表するためのワークショップを開催した. ・分析結果を学会,ワークショップ,研究会において発表し,関係者・関連研究者との研究討議を行い,来年度の課題を整理した. 研究計画において挙げた平成20年度の実施項目は概ね遂行され,来年度のバングラデシュにおける同様の社会調査のための調査内容と手順が凡そ定型化された. また,今年度は,査読付論文2編,国内学会発表2回,国際学会発表1回によって研究成果を公表した.
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