2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19653039
|
Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
末松 栄一郎 Saitama University, 経済学部, 教授 (60276673)
|
Keywords | バランスト・スコアカード / 努力配分 / 業績目標 / 業績評価 / バランス |
Research Abstract |
経営上望ましい業績指標間の重み付け(バランス)について検討する前段階として,日本企業のフィールドスタディをすすめ,日本企業のマネジャー達が複数業績指標の重みづけ(バランス)をどのように取っているのかを明らかにすることが本萌芽研究の主な目的である。そのために1年目に行った研究の実績は次のとおりである。 (1)文献研究(先行研究):バランスト、スコアカードに関連する文献を中心に先行研究をレビューした。(2)日本企業のケーススタディ:平成19年度は,日本企業のマネジャー達が,複数業績目標間のバランスをどのように取っているのか,その実態を把握するために,住宅設備機器を販売する日本企業へのフィールドスタディを実施した。同社の社長および取締役,4名の支店長,支店長下の17名の営業所長のもとに個別に出向き,業績目標の重みづけについてインタビューを行った。社長,支店長,営業所長へのインタビューでは,(1)社長は支店長に対し,各目標へどのような重みづけを期待しているのか,(2)支店長は,各目標にどのような重みづけを実際にしているのか,(3)支店長は,営業所長に対し,各目標へどのような重みづけを期待しているのか,(4)営業所長は,各目標にどのような重みづけを実際にしているのか,という点に焦点をあてて,上司が期待する業績目標間のバランスと部下による実際のバランスとを比較・検討した。 (2)その他の研究実績:大学生に対して質問票を与え,マネジャーがどのような視点から業績指標の重要さを理解するのか,検討した。(3)学会への参加:学会への参加によって,本研究のポジショニングを探った。
|