2007 Fiscal Year Annual Research Report
在日フィリピン人の介護人材育成-ジェンダーと労働の視点から
Project/Area Number |
19653049
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Hiroshima Kokusai Gakuin University |
Principal Investigator |
高畑 幸 Hiroshima Kokusai Gakuin University, 現代社会学部, 講師 (50382007)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 伸枝 長崎ウエスレヤン大学, 現代社会学部, 教授 (70412731)
CARLOS M.R.D. 龍谷大学, 国際文化学部, 准教授 (90335414)
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Keywords | 定住外国人 / 職業訓練 / 介護 / フィリピン人 |
Research Abstract |
初年度は、共同研究の全体的な枠組みの作成と、在日フィリピン人の介護人材育成に関わる基礎的データ収集を行なった。6月、8月、1月、2月に研究会を開催した。8月の研究会は、国際交流基金関西国際センターと合同で行なったもので、同センターが作成した、外国人ケア労働者向けウェブ辞書「日本語でケアナビ」を、在日フィリピン人の介護就労経験者とともに使用して改善点を話し合うというものであった。日本語教育の専門家とともに、在日外国人ヘルパーが必要とする専門的日本語知識の提供について議論をし、また、就労上の言語的・社会環境的な問題点を話し合うことができた。 また、分担者各自で、日本各地で行なわれている在日フィリピン人向けヘルパー2級講座の参与観察を続けたほか、高畑は、日本における定住外国人向けの職業能力開発について文献研究を行った。カルロスは、在日フィリピン人のみならず、彼らを受入れる介護施設にも焦点を当て、外国人ヘルパーを雇うメリットや問題点の聞き取りを行なった。鈴木は、首都圏の在日フィリピン人ヘルパー団体を中心に聞き取りを行なった。 その成果として、高畑とカルロスは3月に九州大学で行なわれた国際シンポジウムで研究成果の一部をそれぞれ報告したほか、各自が国内外の学会やシンポジウムで口頭報告を行っている。鈴木とカルロスは、本共同研究に関連した英語論文を出版した。今年度は、次年度に行なおうとしている在日フィリピン人の介護資格取得および就労実態の全国調査への基盤づくりができたと考えている。
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Research Products
(8 results)