2007 Fiscal Year Annual Research Report
学区で取り組む品性教育の研究者による支援と成果・問題点の分析
Project/Area Number |
19653109
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
青木 多寿子 Hiroshima University, 大学院・教育学研究科, 准教授 (10212367)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋ケ谷 佳正 岡山大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (50252945)
宮崎 宏志 岡山大学, 教育学部, 准教授 (30294391)
新 茂之 中部学院大学, 人間福祉学部, 准教授 (80343648)
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Keywords | 品性教育 / 学区全体の取り組み / 教師のエンパワーメント / 教育委員会 / 翻訳実践資料の作成 |
Research Abstract |
本研究の目的は、学区をあげて取り組む品性教育を支援するため、教師をエンパワーし、エンパワーメントを支える基礎的資料を提供することである。 品性教育の実践に関しては、日本語の資料がまだないのが現状である。現場の教師が実践しようとするとき、参考にするものはほとんどない。そんなときには、研究者の側が新しい資料を少しずつ日本語に訳しておわたしし、かつ、研修会等を通して本質を解説してゆく作業を積み上げてゆくしかない。そんな中、本年度は、品性教育を教員、保護者に理解していただくため、世田谷区の要請を受けて道徳教教育の研修会に1回、区立の小学校の要請を受けて校内研修会に1回、小学校が主催する公開講演会に1回担当した。その他、世田谷を訪問した際、教育委員会のご協力を得て小学校1校、中学校2校を訪問し、授業を見せていただき、品性教育について新しい情報を提供した。加えてボストン大学でアメリカの品性教育に関わって、教員研修を担当しておられる先生を2名お呼びし、世田谷の品性教育を見ていただき、それらについて報告書を作っていただいた。その報告書は日本語に訳して世田谷の教育委員会と授業を見せてくださった学校に届けた。さらに、ボストン大学の先生がアメリカから来られたた際、持ってこられた品性教育の教育現場での実践に関する具体的な資料を日本語に訳して、世田谷区の教育委員会にお届けし、全学校に配っていただいた。 世界の変動のスピードが速い今日で、世界の流れをつかんだ教育実践に取り組もうとする際には、翻訳本や解説書が出てから実践に取り組んでいたのでは時代遅れの教育しかできない。実践に役立つ最新の資料の翻訳等はとても地味な作業ではあるが、必要な実践支援ではないかと思われる。
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