2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19653117
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
柿澤 敏文 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (80211837)
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Keywords | ロービジョン / 視行動 / 発達 / 行動特徴 / 読教材 / 視覚補助具 / 見え方 |
Research Abstract |
本研究は、先天的なロービジョン乳幼児の視行動の獲得過程、さらに、その発達過程を明らかにすることが最的な目的である。そのために、健常乳幼児の視行動の発達研究で用いられている指標と行動特徴を取り上げ、これらの指標がロービジョン乳幼児でも適用可能であるかを文献的に検討した。また、関係研究者より最新の研究動について情報収集した。さらに、ロービジョン幼児・児童が読みやすい読教材・教具ならびに視覚補助具を開発すために必要な要因分析とそれらの機器に必要とされる特性を検討した。 C県立C盲学校、ならびにM県M盲学校に在籍する幼児・児童・生徒を対象として、その見え方を本研究費にて購入した各種の視力検査、固視検査等を用いて把握するとともに、児童・生徒については読書速度を把握する検査を独自に開発し、その妥当性について検討し、見え方との関係性について検討した。その他、全国の盲学校(視覚特別支援学校)を対象として実施した調査に基づき、弱視幼児の見え方の状態を分析した。これらの結果について、2008年9月に開催された日本特殊教育学会にてポスター発表した。さらに、同学会自主シンポジウムにおいて、「視覚障害乳幼児の支援1-超早期の支援の意義と実際-」をテーマとして視覚障害乳幼児の現状と課題に関する意貝交換を行った。 なお、2008年7月には、カナダ・モントリオールで開催された国際ロービジョン学会にて、日本の盲学校(視覚特別支援学校)の視覚障害乳幼児・児童・生徒の現状を口頭発表した。
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Research Products
(2 results)