2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19654021
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
天野 要 Ehime University, 理工学研究科, 教授 (80113512)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡野 大 愛媛大学, 理工学研究科, 准教授 (90294785)
小西 敏雄 松山東雲女子大学, 人文学部, 教授 (60205432)
浜田 治良 徳島大学, 総合科学部, 教授 (80109404)
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Keywords | パターン認知 / 類似性 / 良さ / 変換群構造説 |
Research Abstract |
変換群構造説では、人(認知系)は提示されたパターンに対していくつかの変換群(認知的変換群)を施し、相互変換可能性や不変性によってその構造(変換群構造)を認知し、この認知された変換群構造に基づいてパターン対の類似性判断やパターンの良さ判断を行うと考える。 1.変換群構造にハミング距離の概念を導入して准変換群構造を定義し、線形2値パターン対の類似性判断の実験を行って、認知系が准変換群構造を認知して類似性判断を行っていると考えられることを示した。この研究によって変換群構造説(変換構造説)の大きな困難を解消することができた。 2.返還構造説の予測の妥当性を検証するために、4×4型の正方2値行列パターン対の類似性判断の実験結果に対して多重比較法(TukeyのHSD)を適用し、t-検定の結果と比較検討した。また、そのためのVBAプログラムを作成した。 3.さらに、良さ判断に与える准変換群構造の効果や、類似性判断の非対称性等の問題についてもいくつかの実験結果が得られている。 今年度、上記の内容に関して3件の論文発表と4件の学会発表を行った。
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