2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19655016
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
小嵜 正敏 Osaka City University, 大学院・理学研究科, 准教授 (10295678)
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Keywords | デンドリマー / 両親媒性分子 / ポルフィリン / 自己集合 / 薗頭反応 / 宮浦-鈴木反応 / ミセル / ベシクル |
Research Abstract |
柔軟な分岐鎖と剛直な共役鎖を併せ持つデンドリマー(雪の結晶型デンドリマー)を基本骨格とする両親媒性巨大分子の合成に関して検討を行った。分子に親水性を持たすためにトリエチレングリコール鎖を共役鎖および分岐鎖末端に持つデンドロン(デンドリマーの部分構造)の合成を検討した。最初に、文献記載の方法に従ってポリエチレングリコール鎖を末端に持つポリベンジルエーテル型分岐鎖を合成した。また、薗頭カップリング反応をかぎとして共役鎖を合成した。最後に、合成した分岐鎖を宮浦-鈴木カップリング反応により共役鎖に結合させデンドロンを合成した。このデンドロンは両親媒性雪の結晶型デンドリマーを合成するための重要な原料である。今後、合成したデンドロンより各種両親媒性分子を合成する。また、デンドリマーの集合形態に関する知見を得るために、最初に親水性末端基を持たない雪の結晶型ポルフィリンデンドリマーの自己集合挙動に関して研究を行った。最初、分子を基板上に蒸着させることにより薄膜を得ることを検討した。しかし、蒸着中に分子の分解が起こり薄膜を得ることができなかった。そこでつぎに溶液を用いて集合体を得る方法を検討した。その結果、クロロホルムーエタノール混合溶媒を用いて自己集合させるとファイバー状の集合体が得られることがわかった。この集合体の形状、サイズを走査型トンネル顕微鏡(STM)を用いて調べた。その結果、ファイバーの長さ、サイズともにばらつきのある集合体が得られていることが明らかになった。この結果を参考にして両親媒性デンドリマー集合体の作製、構造評価を行う。
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Research Products
(13 results)