2008 Fiscal Year Annual Research Report
プラズマジェット法を用いたVOC/ナノ粒子分解技術の展開
Project/Area Number |
19655055
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
長谷川 靖洋 Saitama University, 大学院・理工学研究科, 准教授 (60334158)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関口 和彦 埼玉大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (50312921)
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Keywords | ナノ粒子 / VOC / マイクロプラズマジェット |
Research Abstract |
平成17年6月1日に施行された「改正大気汚染防止法」では、環境基準達成率の低い光化学スモッグの前駆物質である揮発性有機化合物(VOC)を扱う工場や事業場からの排出抑制を目指しており、高濃度VOCガスの効果的な分解手法が望まれている。また、粒径が100nm以下の超微小粒子(ナノ粒子)は、ディーゼル排気中やナノテクノロジー材料開発において多量に発塵するが、ディーゼル排気除去フィルター(DPF)などのフィルタ濾過では完全に除くことが困難なため、高い有害性が指摘されている。 本年度は、高熱流束プラズマジェット法の有用性を示すために、燃焼スペースをアレイ化して、流量が多くてもプラズマジェットが発生しつつ、分解効率を維持することに努めた。実験を用いて、99%以上のナノ粒子の分解のために必要な流量と高周波電力の関係を経験則から求め、将来的に自動車排ガスを想定した大流量でも対応できるかどうかの検討を行っだ。現状では200Wの電源しかないため、石英管3本のアレイ化しか実験が行われない無いものの、流量と電力との最適化が行われ、単位体積流量あたりの電力として14.5log[J/m6]程度に最適値があることを求めたものの、ディーゼル排ガス車の理論値である5250lmという流量に対しては現状では実験は行われていない。また、アレイ化によってマイクロプラズマに電力投入の偏りが出来るなど、アレイ化によって発現する問題点が明らかになった。
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