2007 Fiscal Year Annual Research Report
モダニズム期の日本とオランダの建築における相互影響関係に関する研究
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19656156
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Osaka University of Arts |
Principal Investigator |
奥 佳弥 Osaka University of Arts, 芸術学部, 准教授 (20268577)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笠原 一人 京都工芸繊維大学, 大学院・工芸科学研究科, 助教 (80303931)
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Keywords | 日本 / オランダ / モダニズム / デ・ステイル / 日本インターナショナル建築会 |
Research Abstract |
本年度は、モダニズム期において日本と関わりのあったオランダの建築家の作品や資料の調査を行い、またオランダの建築家と関わりのあった日本の建築家の足跡についての作品や資料の調査を行った。 日本との交流のあったオランダの建築家については、「日本インターナショナル建築会」の外国会員で、デ・ステイルのメンバーであった、G.Th.リートフェルト、J.J.P.アウト、J.ウィウス、について、その作品や文献、書簡についての調査を行った。作品については、オランダ国内のほか、イタリアなど海外で造られた作品について現地調査を行い、その造形的特徴についての考察を行った。文献や書簡については、オランダのNAI(オランダ建築博物館)や生古書店などで調査を行ない、必要な資料を入手した。 オランダの建築家と関わりのあった日本の建築家の足跡については、とりわけ「日本インターナショナル建築会」の日本人会員の本野精吾や上野伊三郎について、その作品や図面、文献調査を行い、必要な資料を入手した。作品については現地調査を行い、その造形的特徴についての考察を行った。図面や文献については、京都国立近代美術館や京都工芸繊維大学美術工芸資料館、また古書店などで調査を行い、必要な資料を入手した。 1920年代から30年代にかけて、いくつかの日本のモダニズム建築作品の形態や素材の使用方法などに、オランダの影響が認められたほか、オランダの建築家との直接的な交流を示す書簡などが複数発見され、その交流の具体的な様子が明らかになった。
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