2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19656205
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
岩井 芳夫 Kyushu University, 大学院・工学研究院, 准教授 (80176528)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下山 裕介 九州大学, 大学院・工学研究院, 助教 (30403984)
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Keywords | 超臨界二酸化炭素 / 直流高圧電場 / 流動 / エントレーナ / エタノール |
Research Abstract |
超臨界二酸化炭素に直流高圧電場を印加した際の電流値を測定するため、まず始めに電極を作った。電極は銅製で高さ10mm、幅10mm、厚さ2mmであり、電極の間隔は2mmとした。この電極を新たに作製したセルに装着し、そのセルを循環ポンプ付きの高圧系に入れた。次に、温度35℃とし、系内に二酸化炭素を導入して圧力8.OMPaから20.1MPaの条件下で最大電圧6000Vを印加した。直流高圧電場を印加すると。電流値は瞬時に0.1〜0.2μA程度まで上がるものの、20〜30秒後には電気は流れなくなった。電圧を印加した最初に電気が流れるのは、電極に電気が溜まるためと思われる。電気が電極に溜まった後は電気が流れないことから、純粋な超臨界二酸化炭素には電気は流れないことがわかった。 次に、超臨界二酸化炭素にエタノールを添加し、直流高圧電場を印加した時に電気が流れるかどうか検討した。温度35℃、圧力11.7MPa、エタノールの濃度7.9wt%の時は6000Vまで直流高圧電場を印加しても電気は流れなかった。さらに、温度35℃、圧力18.4MPa、エタノール濃度30.5wt%で直流高圧電場を印加した時の電流値を測定した。直流高圧電場を印加すると、数十秒後に最大電流値が得られ、それから徐々に電流値は減少し、2分過ぎには電流値は安定した。そこで、直流高圧電場印加より2分後から1分間の電流の平均値を記録した。印加電圧を上げていくと電流値は印加電圧に対してほぼ直線的に上昇し、7000Vの時電流値は0.08μAであった。この電圧より高い電圧を印加すると電流値の増加率は上昇し、10000Vを超えると電流値は急激に上昇した。印加電圧が10000Vを超えると放電が起こっていると推察された。
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