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2008 Fiscal Year Annual Research Report

樹木の耐風性獲得メカニズムの解明

Research Project

Project/Area Number 19658063
Research InstitutionForestry and Forest Products Research Institute

Principal Investigator

後藤 義明  Forestry and Forest Products Research Institute, 気象環境研究領域, チーム長 (20353683)

Keywords耐風性 / 風衝樹 / 偏形樹 / 圃場実験 / カラマツ
Research Abstract

本研究は、風衝地に見られる樹木の偏形を耐風性の獲得と位置づけ、偏形をもたらす風条件と偏形が生じる過程を定量的に明らかにすることを目的としている。本年度は昨年度に引き続き、人工的に風衝地を再現するため、送風機によって苗木に風を当て、形態や成長量の変化をみる圃場実験を行うとともに、偏形をもたらす強風条件を明らかにするため、偏形樹が存在する風衝地で気象観測を開始した。
圃場実験では、実験開始よりほぼ1ヶ月おきに苗木の軸長および地際直径を測定するとともに、写真(上および側面から)を撮影した。軸長および地際直径はどの実験区でも実験開始から約5ヶ月間は増加を続けた。軸長と地際直径の相対成長量を対照区と比較したところ、回転実験区と固定実験区のどちらにおいても対照区と有意な差は見られず、風を当てることで成長量に変化が出ることはなかった。写真から判読した枝葉の投影面積を比較したところ、回転実験区では送風機に近い列の苗木ほど風下側の占める割合が大きくなる傾向があったが、対照区との間に有意な差は見られなかった。固定実験区では、実験開始後の1〜2ヶ月で風下側の占める割合が大きく増加し、その後の変化は少なかった。固定実験区では対照区との間に有意な差が見られた。
長野県鉢伏山の山頂近くの尾根(標高1788m)に風速計を設置し、10月に観測を開始した。周囲はカラマツ植林地とササ草原で、尾根筋及び山頂部のカラマツに風衝樹形が見られる場所である。

URL: 

Published: 2010-06-10   Modified: 2016-04-21  

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