2008 Fiscal Year Annual Research Report
低投入持続的稲作技術SRIの信憑性を確認するための土壌物理学的実証研究
Project/Area Number |
19658087
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
溝口 勝 The University of Tokyo, 大学院・情報学環, 教授 (00181917)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒木 徹也 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 講師 (40420228)
山路 永司 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (10143405)
木村 園子ロドテア 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 准教授 (60397015)
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Keywords | 土壌物理 / 新稲作技術 / SRI / 水・窒素収支 / インドネシア |
Research Abstract |
(1)間断潅漑周期とイネ収量の関係の定量的解明 インドネシア・ボゴール農科大学のBudi教授の協力の下、現地のSRI水田にフィールドサーバを設置し、イネの生育と水ストレスに関するデータを取得した。 (2)現地農民の水管理方法に関する聞き取り調査 インドネシアにおいて社会経済調査を実施し、SRIを導入した農民と導入しなかった農民との間に有意な社会経済的属性が存在するかどうかを検証した。 (3)局所的な排水の違いによるイネ収量調査 SRI栽培条件の異なる複数の調査圃場において、収穫期に耕区単位での収量測定を行った。また、栽培農家を対象に、SRI稲作を始めた経緯、SRI稲作と在来稲作との比較(収量、施肥、水管理などの詳細)についてのヒアリング調査を行った。 (4)メタンおよび亜酸化窒素ガスフラックスの測定 SRI方式の水田および慣行水田からのメタンおよび亜酸化窒素ガスフラックスの測定を、インドネシア・ロンボク島の水田圃場で実施した。ロンボク島の栽培試験は5月より開始し、イネの栽培期間を通して2-3日に1回の頻度でガスフラックスをクローズドチャンパ一法により測定した(協力:日本工営)。得られた結果を用いて、栽培方式の違いが温室効果ガス放出量に与える影響を解析した。 その他、当科研グループが中心となっているJ-SRI研究会を年6回開催し、日本国内でSRIに関心を持つ研究者との意見交換を行った。こうした議論の成果をホームページ上に公開した。
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Research Products
(3 results)