2009 Fiscal Year Annual Research Report
低投入持続的稲作技術SRIの信憑性を確認するための土壌物理学的実証研究
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19658087
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
溝口 勝 The University of Tokyo, 大学院・情報学環, 教授 (00181917)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒木 徹也 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 講師 (40420228)
山路 永司 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (10143405)
木村 園子ドロテア 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 准教授 (60397015)
登尾 浩助 明治大学, 農学部, 教授 (60311544)
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Keywords | 土壌物理 / 新稲作技術 / SRI / 水・窒素収支 / インドネシア |
Research Abstract |
(1)間断灌漑周期とイネ収量の関係の定量的解明 日本で初めてSRI農法を導入した愛知県新城市の農家の水田にモニタリング機器を設置し、平成21年6月から10月までのイネの生長と気象、土壌水分量の変化をリモートで観測した。その結果、間断灌漑の周期に応じて5cm深さの土壌水分量が応答すること、梅雨時には排水条件にするのが難しいことが確認された。 (2)現地農民の水管理方法に関する聞き取り調査 上記の農家に、SRI導入に至った経緯や慣行法との違いについて聞き取り調査を行った。また、インドネシアで学会に参加し、その現地見学の際にSRI普及指導員からSRIのノウハウを教えてもらった。日本の農家から、排水時に有機物(藻や水生生物)が田面水と共に水田の外に除去されてしまうことが指摘されたが、インドネシアでは灌漑時の湛水深をほぼゼロにすることで有機物を有効に土に還元していることがわかった。 (3)局所的な排水の違いによるイネ収量調査 千葉県柏市の水田でSRI実験を実施し、局所的な排水がイネ収量に及ぼす影響を明らかにした。 (4)メタンおよび亜酸化窒素ガスフラックスの測定 昨年度実施したSRI方式の水田および慣行水田からのメタンおよび亜酸化窒素ガスフラックスの測定結果を解析し、栽培方式の違いが温室効果ガス放出量に与える影響について考察した。 (5)SRI実施水田と慣行栽培水田における水収支・エネルギー収支 観測結果に基づき、水田における水収支・エネルギー収支を気象データから計算する方法を提案した。 その他、J-SRI研究会を年6回開催し、SRIに関心を持つ研究者との意見交換を行った。こうした議論はホームページに公開されている。特に、最終年度の今年度は「SRI用語集」のWikiページを開設した。
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Research Products
(9 results)