2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19659164
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
柴田 義貞 Nagasaki University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (40010954)
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Keywords | チェルノブイリ / 成長 / 縦断研究 / 強制移住 |
Research Abstract |
チェルノブイリ事故による生活環境の破滅的変化が子供の成長に及ぼした影響を明らかにすることを研究目的として、キエフ市内に住むプリピャチからの避難者の子供のうち、事故後1986〜1988年に生まれた者について、新生児および1、2、3、5、7、9、12、15、18歳時の体位(体重、身長、頭囲、胸囲)のデータを収集し、以下の結果を得た(p値はすべてWilcoxonの順位和検定に基づく)。 1.対象者の出生年・性別人数は、1986年は男537人、女495人、1987年は男472人、女465人、1988年は男519人、女551人であった。 2.出生時の身長、体重は、男児が40-61cm(中央値=52cm)、1750-5300g(中央値=3500g)、女児は41-62cm(中央値=52cm)、1800-6000g(中央値=3400g)であり、男児の方が女児よりも身長、体重ともに有意に勝っていた(p<0.05)。 3.身長は、1歳では、男女に大差はなく、12、15歳では女児の方が有意に高かった(p<0.05)が、その他の年齢では男児の方が女児よりも有意に高かった(p<0.05)。 4.一方、体重は、1歳、18歳では男児の方が有意に重かったが(p<0.05)、その他の年齢では女児の方が有意に重かった(p<0.05)。
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Research Products
(1 results)