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2008 Fiscal Year Annual Research Report

体内時計に基づく死亡時刻推定法の確立ー分子生物学的手法で死者の体内時計を読むー

Research Project

Project/Area Number 19659173
Research InstitutionWakayama Medical University

Principal Investigator

木村 章彦  Wakayama Medical University, 医学部, 准教授 (60136611)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 近藤 稔和  和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (70251923)
石田 裕子  和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (10364077)
Keywords死亡時刻推定法 / 体内時計 / 時計遺伝子 / RT-PCR / サーカディアンリズム / mPer2 / mBmal1
Research Abstract

平成19年度のマウスを用いた体内時計に基づく死亡時刻推定法に関する基礎的研究において、死体臓器から抽出したRNAを試料として正確に体内時計を読むことが出来ることを示した。平成20年度は、教室での剖検例に本法を適用し、遺体の腎から抽出したRNAを試料として体内時計を読むことが可能かどうか検討した。死亡時刻が明らかで、死後2日以内の遺体からの腎を試料として、2つの時計遺伝子、Per2とBmal1の発現比(Per2/Bmal1)に基づく方法により正確に体内時計を読むことが可能であった。また、剖検例の心臓血あるいは末梢血を試料としても同様の方法で体内時計を読むことが可能であり、腎の体内時計とは位相がずれていることから、腎と血液の両方を試料とすることでより正確な死亡時刻の推定が可能と思われた。剖検例の死因、性別および年齢の体内時計に及ぼす影響について検討を行ったが、これらの要因はいずれも検出される体内時計に大きな影響を及ぼさないことが示された。さらに、本年はreal-time PCRを用いた検討も行い、通常のPCR、アガロースゲル電気泳動およびデンシトメトリーを組み合わせた方法と比較を行った。real-time PCRによる方法は、通常のPCRによる方法に比較してより時計遺伝子の振動の振幅を大きく検出することが可能であり、且つより短時間で測定が終了することが明らかとなった。以上のことから、「分子生物学的手法で死者の体内時計を読む」という本研究の所期の目的はほぼ達成されたと考える。今後は研究結果を論文発表するとともに実用に向けたデータの蓄積に努める予定である。

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Published: 2010-06-10   Modified: 2016-04-21  

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