2007 Fiscal Year Annual Research Report
生理活性物質ウロテンシンIIの全身麻酔および睡眠への関与
Project/Area Number |
19659395
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
廣田 和美 Hirosaki University, 大学院・医学研究科, 教授 (20238413)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
工藤 美穂子 弘前大学, 大学院・医学研究科, 助教 (30003411)
櫛方 哲也 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (80250603)
工藤 剛 弘前大学, 大学院・医学研究科, 助教 (70003407)
吉田 仁 弘前大学, 医学部附属病院, 助教 (00374843)
橋場 英二 弘前大学, 医学部附属病院, 助教 (10374844)
|
Keywords | ウロテンシンII / ノルエピネフリン / 大脳皮質 / ラット / 細胞内Ca / UT受容体 / HEK293-UII細胞 |
Research Abstract |
1.ラット大脳皮質標本でのウロテンシンIIのノルアドレナリン放出に及ぼす効果 ウロテンシンIIは、インキュベーション時間に応じてノルアドレナリン放出を増加させた。インキュベーション開始4分後から放出が増えはじめ、10分後にノルアドレナリン放出量は最大となった。また、ウロテンシンIIによるノルアドレナリンの放出は、濃度依存的であり10^<-8>M付近で放出は最大となった。濃度反応曲線から求めた基礎ノルアドレナリン放出量に対する最大放出比(基礎放出=100%)とその-log50%増加濃度は、各々138±2%と8.78±0.17(1.65nM)であった。 2.UIIのHEK293-UII細胞内Ca濃度に及ぼす効果 HEK293-UII細胞内Ca濃度はウロテンシンIIの濃度依存的に増加し、濃度反応曲線から求めた最大放出量とその-log50%増加濃度は各々138.0±2.1%、8.78±0.17(1.65nM)であった。 1、2の実験結果から、-log50%放出濃度がほぼ同様の値を示し、またウロテンシンIIとUT受容体との反応に関した過去の文献値ともほぼ等しい値であったことから、大脳皮質スライスからのウロテンシンIIによるノルアドレナリン放出は、UT受容体を介した反応である可能性が高い。しかし、ノルアドレナリンの放出は大きなものではなかった。
|