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2007 Fiscal Year Annual Research Report

凝固能異常時のTAEにおけるNBCAの有用件についての研究

Research Project

Project/Area Number 19659471
Research InstitutionWakayama Medical University

Principal Investigator

米満 尚史  Wakayama Medical University, 医学部, 助教 (80382331)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 河合 信行  和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (90405423)
佐藤 守男  和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (50154109)
KeywordsNBCA / TAE / 動脈塞栓術 / 凝固能異常
Research Abstract

豚の出血(凝固能異常)モテル作成の確立と出血・凝固能異常に対する耐性評価などの目的に、先ずは準備実験を行った。豚の出血は腎臓・脾臓を開腹下に直接メスなどで切断・損傷させ、出血・凝固能異常の作成は瀉血とへパリン投与で行った。凝固能の評価は活性化凝固時間(ACT;Activated Clotting Time)で行った。豚はヒトよりも凝固能低下し難い印象であった。
本実験では、豚出血モデルを正常凝固能群と高度凝固能異常群に分け、それぞれゼランスポンジ(GS)とN-Butyl Cyanoacrylate(NBCA)で腎臓・脾臓に径カテーテル的動脈塞栓術(TAE;Transcatheter Arterial Embolization)を行った。正常凝固能群のGS5出血・NBCA5出血では、全10出血で30分以内の再出血なく一次止血可能であった。これに対し高度凝固能異常群のGS5出血・NBCA5出血では、GS塞栓5出血のうち4出血(80%)が5会後の再出血、NBCA5出血のうち1出血(20%)が15分後の再出血を認めた。これら全20出血に対して、豚放血殺後に病理学的評価を行った。
10頭20出血に対する評価では、高度凝固異常群で、GSに比較してNBCAがより確実な塞栓効果を得られることが示唆されるが、有意差評価のためにさらなる追加実験が必要と考えられる。
今回、豚の出血・凝固能異常モデル作成法は確立されたと考えており、このモデルを使用して上記と同様の実験ないしは金属コイルなどの他塞栓物質を使用した実験を追加することで、臨床現場での大量出血・凝固能異常時のTAE戦略模索の一助となると考えている。

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Published: 2010-02-03   Modified: 2016-04-21  

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