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2007 Fiscal Year Annual Research Report

新規分泌性タンパク質、FDC.SPの機能と歯周疾患との関連

Research Project

Project/Area Number 19659485
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

篠村 多摩之  Tokyo Medical and Dental University, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (70206118)

Keywords石灰化 / ハイドロキシアパタイト / 歯肉溝浸出液
Research Abstract

(1)FDC.SPの機能解析:抗石灰化作用の有無を調べる目的で、ヒトのFDC.SP分子をKusa-A1細胞(マウろ)で強制発現させた。この細胞はβ-グリセロリン酸で処理すると石灰化が誘導されるが、合成・分泌されたFDC.SP分子は石灰化が誘導されない限り、細胞表層に蓄積することは無かった。ところが、ひとたび石灰化を誘導させると、分泌されたFDC.SPは石灰化物と共に細胞層に蓄積する事が明らかになった。また、石灰化誘導を起こさなくてもハイドロキシアパタイト粒子を培養系に事が明らかになった。また、石灰化誘導を起こさなくてもハイドロキシアパタイト粒子を培養系に加えておけば、分泌されたFDC.SP分子はその表面に結合して蓄積することが明らかになった。現時点では明確な抗石灰化作用は確認できていないが、本実験を通して少なくともFDC.SPはリン酸カルシウムの結晶と生理的条件下で特異的に結合することが明らかになった。
(2)FDC.SPの定量解析:歯肉溝滲出液中のFDC.SP量を測定する目的で,競合ELISA法による定量法の確立を進めた。ところが、定量可能なFDC.SPの最少重は1ナノグラムが限界で、それ以上の感度はどうやっても得られなかった。そこで更に測疋感度を上げるために、定量法を競合ELISA法からドットブロット法に切り替えた。その結果、測定感度はピコグラムのレベルに達し、しかも側定の特異性もかなり高いことが明らかになった。以上より歯肉溝浸出液中のFDC.SPの定量は、ドットブロット法により充分可能であることが明らかになった。
(3)FDC.SPタンパク質の調製:種々の生化学的解析のための試料調製として、まず大腸菌を用いたFDC.SPの大量調製を進め、現在試料を精製中である。また浮遊293細胞を用いた遺伝子発現システム(インビトロジェン社)によるヒトFDC.SPタンパク質の大量合成については、細胞培義条件と遺伝子導入条件の検討を行っている段階である。

Research Products

(1 results)

All 2007

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 細胞外マトリックスの解析に有用な新規遺伝子発現システム2007

    • Author(s)
      篠村 多摩之
    • Organizer
      第39回 日本結合組織学会学術大会
    • Place of Presentation
      東京
    • Year and Date
      2007-05-09

URL: 

Published: 2010-02-03   Modified: 2016-04-21  

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