2007 Fiscal Year Annual Research Report
歯科定期受診率の向上とPTC習慣化のためのヘルスプロモーション研究
Project/Area Number |
19659557
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
八重垣 健 The Nippon Dental University, 生命歯学部, 教授 (40166468)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 とも子 日本歯科大学, 生命歯学部, 講師 (70307958)
村田 貴俊 日本歯科大学, 生命歯学部, 講師 (10313529)
鴨田 剛司 日本歯科大学, 生命歯学部, 助教 (00366767)
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Keywords | ヘルスプロモーション / 生活習慣予防 / 口臭 / 成人 |
Research Abstract |
2000年より政府は「健康日本21」を策定し、全国的な生活習慣病予防に取り組んでいる。う蝕(虫歯)、歯周病や生活習慣病は、セルフケアと密接な関係があるといわれている。しかし、そのモチベーションを上げることは難しい。これまで、日本人に対する生活習慣病予防のための効果的な健康指導法について研究を行ってきた。今回、その研究の一環として海上自衛隊員を対象とし、ヘルスプロモーションプログラムの開発を行うこととした。 本年度は口腔健康意識等のアンケート調査および口腔診査を258名に対し実施し、その結果を基に健康教育およびその教育効果についての調査を行った。まず、口腔健康意識等のアンケート調査では、仕事に支障をきたすような歯科疾患の自覚症状を持つ者が多かったことや、多くの者は口腔状況を改善しようと努力しているものの、効果はあがっていないことなどが明らかになった。口腔診査では歯口清掃状況やう蝕・歯肉炎の有病率、口臭の有無などの現状を把握した。このような結果をふまえ、個人宛の報告書の伝達とともに口臭を教材として教育を行うグループとう蝕や歯周病を教材として教育を行うグループに分け、健康教育を実施した(参加者115名)。教育直後のアンケートでは、口臭を教材として教育を行うグループはう蝕や歯周病を教材として教育を行うグループより有意に定期歯科健診の重要性を認識したことが示された。また、それは口臭の有無には関連はなかった。 来年度以降は、さらに調査を行い健康教育の口腔状況への影響や生活習慣の変化などを検討していく予定である。
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