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2007 Fiscal Year Annual Research Report

ヒッグスとbクォークとの結合定数測定による新現象探索とシリコン検出器開発

Research Project

Project/Area Number 19684006
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

花垣 和則  Osaka University, 大学院・理学研究科, 准教授 (40448072)

Keywordsヒッグス / bクォークの湯川結合定数 / bジェット同定 / シリコン飛跡検出器 / SOI / アトラス実験
Research Abstract

本研究では、欧州原子核研究機構で準備中のアトラス実験において、質量の起源と考えられているヒッグス粒子の探索と、bクォークの湯川結合定数の測定を目指している。ヒッグスの崩壊モードとしてH->bbを使うので、bクォーク起源のジェット(=bジェット)を効率良く同定することが実験成否の鍵を握る。同時に、bジェット同定の効率、誤認確率の評価が解析における要であるが、ハドロン衝突型実験では性能評価のためのコントロールサンプル作成が困難なため、モンテカルロシミュレーション(MC)に頼らざるをえない。そこで、なるべくMCに頼らずにすむ新しい性能評価方法の開発を行った。MCデータを用い、測定が原理的に可能であることを示した。また、年度を跨いでの繰り越し研究によって、測定に使用する変数の取捨選択、最適化等を行うことができた。
本研究で使用するqqH(->bb)あるいはbbA(->bb)過程にはトリガーロジック構築に使われる孤立レプトンが存在しないため、有効なトリガー構築が解析で重要である。MCデータを用いて、bハドロン崩壊によるレプトンを検出することによって、bbA(->bb)過程をトリガーできるか調べ、十分トリガー可能であることを示した。さらに繰り越しによって、トリガーレートをMCから調べることができた。
本研究で重要な役割を果たす検出器は、シリコンピクセル及びストリップ検出器である。そこで、シリコンストリップ検出器のモニタリングシステムの開発、動作テストなどを行った。また、次世代シリコン半導体検出器としてSilicon On Insulator(SOI)と呼ばれる技術を用いた検出器開発も行っている。現在ビームテストに向けて、信号の読み出しシステムの開発その他の準備を行っている。

  • Research Products

    (2 results)

All 2008

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] アトラス実験におけるb-jet同定性能を実データから推定する方法の開発2008

    • Author(s)
      廣瀬 穣
    • Organizer
      日本物理学会 第63回年次大会
    • Place of Presentation
      近畿大学
    • Year and Date
      2008-03-26
  • [Presentation] ATLAS実験シリコンストリップ飛跡検出器の解析2008

    • Author(s)
      石川 迪雄
    • Organizer
      日本物理学会 第63回年次大会
    • Place of Presentation
      近畿大学
    • Year and Date
      2008-03-26

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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