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2008 Fiscal Year Annual Research Report

窒素分子をキーモノマーとする特異ポリマー合成方法の開発

Research Project

Project/Area Number 19685009
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

塩月 雅士  Kyoto University, 工学研究科, 助教 (30362453)

Keywords高分子錯体 / 窒素 / 共役ポリマー / イリジウム / 二核錯体
Research Abstract

窒素分子(N_2)を効率的に固定化できる種々のピンサー型Ir錯体のN_2に対する反応性を検討した。具体的には、N_2との反応によりポリマーの形成が可能な二核錯体と、そのモデル錯体となる単核錯体の二つを合成し、得られた錯体の安定性や、N_2との反応性について以下の知見を得た。
まず単核錯体として、ビフェニルに二つのジフェニルホスフィノメチル基を導入したピンサー型のIr錯体を合成した。この錯体のN_2に対する反応性を検討したところ、常圧のN_2下ではN_2が架橋モードで配位せず、選択的にIr-N_2の1 : 1錯体を形成することが明らかとなった。この錯体を減圧下におくことで、N_2の配位が架橋モードへと変化することを見出し、すなわち、Ir-N_2-Irの結合を有する錯体成条件を決定することができた。二核錯体についても、同様の反応条件において類似の反応性を示すことを明らかにしており、これを利用することでN_2をキーモノマーとするポリマーの合成が達成可能になるものと考えられる。
本研究では、N_2錯体ポリマー生成後の検討項目として、ポリマー中のN_2の活性化を達成目標のひとつに挙げている。上記に示した二核錯体はビフェニル型の構造を有しているが、この錯体を基盤として種々の共役部位を有する類似体の合成についても検討を行った。Ir錯体の合成を行ったものとしてはフェニレンを導入したビスピンサー型のものが挙げられ、他にもビフェニレンやフルオレニレンを導入したものについても検討をおこなっている。

  • Research Products

    (1 results)

All 2008

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 窒素分子をキーモノマーとする特異ポリマーの合成方法の開発2008

    • Author(s)
      鈴木健一郎, 塩月雅士, 三田文雄, 増田俊 夫
    • Organizer
      第57回高分子討論会
    • Place of Presentation
      大阪市立大学杉本キャンパス
    • Year and Date
      2008-09-25

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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