2008 Fiscal Year Annual Research Report
eサイエンスのためのオーバレイネットワークに基づくXMLデータ流通機構の研究
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19700083
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| Research Institution | University of Tsukuba |
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Principal Investigator |
天笠 俊之 University of Tsukuba, 大学院・システム情報工学研究科, 講師 (70314531)
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| Keywords | XML / P2P / 分散ハッシュ表 / 転置索引 / トレーサビリティ |
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| Research Abstract |
【研究項目1 : XMLデータのトレーサビリティ】前年度に引き続き, 注釈情報を考慮した問合せ処理方式の研究を行った. XMLのデータモデルを注釈情報が扱えるように拡張し, 拡張したモデルに基づくXMLデータに対する問合せおよび注釈情報の伝播方式を検討した. 問合せ処理時にデータに付与されている注釈を伝播することにより, データのトレーサビリティを確保することができる. 単に一部のデータを取り出す問合せ処理だけではなく, 複数のノードからの情報を統合する集約演算についても対応した. また, 複数のXMLデータベースが存在する状況で, 検索しようとする注釈を含むデータベースを高速に特定するための処理アルゴリズムを開発した. これは, 整列済みリストにおいて, 高速に積集合をするBaeza-Yatesのアルゴリズムをベースとして, 1)最近のトレンドであるマルチコアCPUの特徴を利用した並列実行に拡張するとともに, 2) ブルームフィルタを利用した集合メンバー判定を加えることによって高速化を実現した。また手法の有効性を実験によって検証した.
【研究項目2 : eサイエンスのための肌流通システムプロトタイプ作成】P2Pを利用したXMLデータの流通プロトタイプのベースとして, 分散ハッシュ表(DHT ; Distributed Hash Table)を利用したXMLデータの出版, 検索処理システムを実装した. 実装にはオーバーレイネットワークを実現するためのツールキットであるOverlay Weaverを用い, XMLデータの出版, 検索等の機能を新たに追加実装した.
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