2007 Fiscal Year Annual Research Report
ネットワーク環境下における高品質3Dコンテンツのための陰関数曲面表現
Project/Area Number |
19700084
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
金井 崇 The University of Tokyo, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (60312261)
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Keywords | 可視化 / 計算機システム / グラフィックス / Web3D / 陰関数曲面 |
Research Abstract |
近年,インターネットによるネットワーク環境下でリアルタイム3DCG(3次元コンピュータグラフィクス を表現するためのWeb3Dと呼ばれる技術が進展著しく,さらに,ユーザがWeb3Dコンテンツを閲覧・操作するクライアント端末のハードウェアやその環境が多様化してきている.その一方で,対応する技術がまだ未整備であることや,Web3Dで利用される高品質な形状表現形式が整備されていないなど,Web3Dはまだ世の中に広く浸透・普及しているとは言い難い.そこで本研究では,ネットワーク環境下における3Dコンテンツの品質の向上のための技術,および,Web3Dにおいて多様化するユーザの利用環境に対応するための技術を確立することを目的とする.そのために,ここでは近年の進展著しい曲面表現である陰関数曲面に注目し,Web3Dにおける高品質な3Dコンテンツの閲覧・操作のための基盤技術を開発する. 今年度の成果は,主に以下の2つの項目から述べることができる. ● 陰関数曲面データフォーマットの標準化の一つとして,SLIM(Sparse Low-degree IMplicit)のデータフォーマットをX3Dにおける拡張形式として規定し,また,既存のレンダリングエンジンをこれに対応した.また,最近のグラフィックスハードウェアの性能の向上に伴い,陰関数曲面のレンダリングエンジンをそれに対応することで,描画速度や画質の大幅な向上を実現した.また,時系列を含むような4次元データにも対応した. ● 陰関数曲面のデータの品質の向上のため,これらのデータを編集するのに必要な幾何エンジンの開癸を行った.具体的には,陰関数曲面の一部の領域を抽出するための曲面上の経路算出手法,スケッチベースの編集システム,そして二つの陰関数曲面形状の補間技術の開発を行った.
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Research Products
(10 results)