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2008 Fiscal Year Annual Research Report

インターネット免疫学に基づくスパム対抗アーキテクチャ

Research Project

Project/Area Number 19700107
Research InstitutionNational Institute of Informatics

Principal Investigator

北本 朝展  National Institute of Informatics, コンテンツ科学研究系, 准教授 (00300707)

Keywordsインターネット免疫学 / スパム / アーキテクチャ / トラックバック / URI免疫化 / 免疫系 / インターネットサービス / スパム対抗戦略
Research Abstract

本研究では、インターネット免疫学に関する基礎的な調査を行うとともに、インターネットプロトコルへの応用について研究を進めた。特にインターネットのアドレスの中でURI (uniform resource identifier)とメールアドレスを中心とし、アドレスの可変性を用いて外敵(ここでは主にスパム)の侵入を防ぐ戦略を考察した。本研究では、インターネット上でのURIを用いたアクセスを、ウェブサイト細胞が提示するURLとパケット血球が提示するURLとのマッチング問題として捉え、両者が一致する場合のみパケットがURLに結合して両者の間に情報交換チャネルが開く、というモデルで捉えることにした。このとき、スパム・パケットがウェブサイトに結合しないためには、スパムが提示するURLとウェブサイトが提示するURLとが一致しないように、時間的に変化するURLをCAPTCHAなどの読み取りにくい方法で提示する必要がある。このアイデアに基づき、固定領域と可変領域を連結した免疫的URIを構成し、これがトラックバックスパムなどの防御に有効であることを示した。またメールアドレスについても、現在のメールプロトコル(SMTP)の範囲内で有効かつ扱いやすい可変領域の記述方法について検討するとともに、スパム防御方法に関しても基礎的な検討を実施した。ただし生物の免疫システムとインターネットの免疫システムの違いも見えてきた。インターネットでは取りうる戦略の自由度がより高いため、生物のように非常に厳しい制約のもとで進化させてきたメカニズムに必ずしも縛られる必要がないのである。そのような状況で生物の免疫システムに学べる本質的なことは何かという問題は、本研究では明確に述べるまでには至らなかったが、今後も検討していくべき課題であると考えている。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Remarks (1 results)

  • [Remarks]

    • URL

      http://agora.ex.nii.ac.jp/~kitamoto/research/URI-immunization/

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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