2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19700120
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Research Institution | Tokyo Polytechnic University |
Principal Investigator |
栗林 英範 Tokyo Polytechnic University, 工学部, 助教 (10440299)
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Keywords | 視覚・力覚同時提示 / 視覚 / 力覚 / 手持型デバイス |
Research Abstract |
仮想環境下において、注視対象の位置や形状を知るための重要な感覚として視覚と触力覚が挙げられる。触力覚情報を再現させるためには、ユーザーの腕や掌に装置を装着させるので、装着時に違和感を与えないように小型・軽量化を行うことが重要となる。力覚提示装置を小型化した研究は検討されているが、力覚情報のみの情報提示なので注視対象知覚に重要な感覚である視覚と力覚の相互作用に関して検討されていない。より効果的な情報提示デバイスを検討するためには、視覚・力覚の相互作用について考慮する必要がある。そこで、視覚と力覚情報を同時提示可能な手持型ディスプレイを製作し、視覚と力覚の効果的な情報提示条件の検討を目的とした。 試作した視覚・力覚同時提示ディスプレイは、10.4inchカラーLCDの背面に4個のDCサーボモータと糸を利用して錘が2次元方向に移動可能な機構を付加する。DCサーボモータをPCから制御して錘を移動させ装置重心を変えて左右の手に加わる力を変化させる。この錘とLCDに表示した視覚情報を同期させることにより、視覚・力覚を同時に提示できる。錘の最大移動速度が0.7m/s、左右の手にかかる力の差は最大で2.45Nまで可能とした。 本デバイスによる特性評価として、左右の手にかかる力の差が0.5N以上で力覚提示が可能であった。さらに錘の位置を時間的に連続して変化させることで、より少ない力覚提示が可能とであった。また視覚・力覚の相互作用として、視覚情報が変化させると同じ力覚条件でも重量感覚が変化することも明らかとした。
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Research Products
(1 results)