2009 Fiscal Year Annual Research Report
ウェブドキュメントを利用した音声認識結果の信頼度推定と音声認識の高精度化
| Project/Area Number |
19700184
|
|---|
| Research Institution | Fukuoka University |
|---|
Principal Investigator |
高橋 伸弥 Fukuoka University, 工学部, 助教 (40330899)
|
|---|
| Keywords | 音声認識 / 言語モデル / 言語モデル自動構築 / 動的代替パス探索 / 話し言葉認識 / 冗長語検出 |
|---|
| Research Abstract |
本研究は、ニュース音声に対する高精度な自動索引付けを目的として、その内容に類似したウェブドキュメントを自動的に収集し、ニュース音声専用の言語モデルを構築する手法について検討したものである。前年度までの検討結果を受け、本年度は話し言葉を認識するためのネットワーク文法の検討を行った。具体的には、小～中規模の例文パターンから、自動的にネットワーク文法を構築しておき、学習パターンに存在しない未知の文パターンに対する対応策として、音声認識中の音響スコアが低いパスに対しては、ネットワーク中の可能な接続を探索するという方法を検討した。その際、代替パスの接続方法として認識中に動的に探索する方法と、順向きのパス探索結果と逆向きのパス探索結果とを比較して接続箇所を決定する方法の2通りについて比較実験を行い、動的に代替パスを探索する手法ではある程度の有効性が得られたが、双方向のパス探索結果を比較する方法では十分な性能が得られないという結論を得た。以上の結果の一部は、Springerから出版されるIntelligent Automation and Computer Engineeringに掲載された。
また、上記の手法を応用し、学習文パターン中には存在しない言い淀みや冗長語を動的に探索する手法について検討し、予備実験として小規模な例文パターンを対象として提案手法を用いない場合との比較を行った。さらに話し言葉における疑問・肯定を判別するためにピッチ抽出を利用した方法について検討した。
|
