2008 Fiscal Year Annual Research Report
唾液中の生体内分泌物質によるパソコン作業におけるストレスの蓄積の評価
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19700204
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| Research Institution | Nagaoka University of Technology |
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Principal Investigator |
野村 収作 Nagaoka University of Technology, 産学融合トップランナー養成センター, 特任准教授 (80362911)
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| Keywords | 感性情報学 / 感性生理学 / ストレス / 人間生活環境 / 生物・生体工学 / バイオマーカー / コルチゾール / 免疫グロブリン |
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| Research Abstract |
本研究は継続的なパソコン作業による心的ストレスを唾液中のストレス・バイオマーカー(ホルモン等)により客観的に評価する試みである。唾液により物質的に心的ストレスを評価する試みは20数年前の行動医学研究に端を発する。この研究は近年の分子分析技術の発展により、現在、飛躍的に発展している。本申請研究はパソコン作業による心的ストレスに特化したものであるが、その延長線上にはより汎用的・客観的な心身ストレスの評価手法の開発を目指している。以下に、平成20年度に得られた成果を以下に述べる。
・ストレス・バイオマーカーのストレス反応時間特性における数理モデルによる検討
既に平成19年度において、パソコン作業・休憩に対するストレスマーカー(免疫グロブリン・コルチゾール・クロモグラニン・DHEA・アミラーゼ)の経時変化の詳細を、申請者独自の連続的バイオマーカー評価手法により定量的に評価した。各物質はその生理的機能はもとより、その生産部位も異なるため、精神的ストレスによって生体内に生理的に賦活される物質的なカスケード反応、つまるところストレス反応のメカニズムの一端を示すものであると考えられる。本年度は、各物質のストレスに対する経時変化を非線形力学系の数理モデルにより再現性良く表現した。同モデルの概念は極めて単純な生理学的要請・仮説に基づき構成したが、この結果は同仮説および同モデルがストレス反応なの時間特性を表現する上で基幹的なモデルとなり得ることを示していると思われる。この研究成果は、本申請計画の目的および期待される成果と合致するものであった。
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